地獄のような鍛錬。
歯を食いしばり、
身体は高揚し、
全身から汗が滝のように流れる。
回数を重ねるごとに、
プルプルと小刻みに震えだす全身の筋肉。
途中で投げ出しそうになる心と戦い、
「あと一回、あと一回」と自分を励ましながら、
決めたメニューをこなしていく。
自分との戦いに勝利したあとに残るのは、
全身の脱力感。
しかし、それだけではない。
身体は疲れているのに頭の中では、
達成感や、爽快感を感じてしまう。
「やってやった・・・」
心の中でつぶやき、小さくガッツポーズ。
心なしか顔には小さな笑みが生まれているのである。
この経験を積み重ねるたびに、
腕や胸、そして足の筋肉が隆起し、
ウエストは肩幅よりも細くなっていく。
その途中で気づくこと。
食事量が増えても、
下腹部の盛り上がりがない。
以前は食べれば太ると脅迫にも似た感情が襲ってきたが、
今では食べることを楽しめるようになった。
そしてもう一つ。
『神ボディ』にとって体重は重要な指標ではないということ。
美しいボディラインを創る過程で、
蓄積された筋肉により、
エネルギー源として脂肪は浸食されていく。
脂肪が減れば、体重は減る。
しかし筋肉量が増せば、体重は増加する。
身体の重さを表す数値。
骨格筋量が増えれば増えるほど、
意味を成さなくなっていく。
体重が美しいボディラインを生むのではなく、
筋肉が創っていくのである。
それは体重を気にする日々からの解放を意味する。
■未来への投資
これから大きく成長していく娘。
それとは対照的に老いていく自分。
娘が成人したとき、
「お兄さんですか?」と勘違いされるくらいの
容姿でいたい。
成人した娘と腕を組んで歩いていると、
彼氏と間違われるぐらい、
生命力に満ちあふれていたい。
今から身体を鍛練することとは、
自分が思い描く未来を現実化するため。
まだ見ぬ未来への投資として、
自分は今、身体の鍛錬に取り組んでいる。