世田谷マンション地盤沈下! | 埼玉県の注文住宅 新築 リフォームなら「原価で建てる自然素材の家」 「外断熱の家」 (有)埼玉建築職人会

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昨日ふとした瞬間目にしたテレビにて、世田谷のマンション建築現場付近において、マンション建設現場の現場作業時に出る地下水を汲み上げたと同時に、周辺地盤の沈下が起きたと言う内容をある番組で取り上げていた。


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私は職業柄ついつい真剣に見てしまいました。

インタビューに答える周辺の被害者(確定ではないが)の方は、一体何が起きたのか不思議だという様子で、誰に文句を言っていいのやらと困っていました。

想い起せばあれは昨年だったか一昨年だったか定かではありませんが、私の地元付近でも同じような地盤沈下があり、知人より相談を受けたことがありました。


それにしても今回の事件?は隣でマンションを建設し、掘削工事(基礎工事前の穴掘り)時に湧き出る地下水を相当量排出したら急激な沈下が起こり、近隣で騒ぎ出した。

そしてそれらを業者に報告して工事がストップになり、現在も工事はストップされたままだと言う。

しかし、このまま事態を放置しておいても解決はせず、少なくとも早く工事を完成させたほうが地盤は安定するからということで、既に工事再開(一方的に)の日程はある程度決まっているようだった。


そこで困った住民達がメディアを使って助けを求め、今回このように番組で取り上げられたのでしょう。

実際に私もテレビで見た限りにおいては工事の影響としか思えないような地盤沈下でした。

テレビの番組内でも地下水の専門家や地盤の専門家の方の見解が放送されていましたが、やはりこういうことは現場のだ一線にいる人に話しを聞かなければあまり意味がないのでは?と私は感じました。

実際にゴルフボールを床に転がして・・・コロコロコロ、と。

『これは床が傾斜している可能性があるから測量したほうが・・・』などとおっしゃっていましたが、どうせならもう少し具体的な見解が欲しかった。(アドバイザーの方には申し訳ありませんが・・・)


写真を見るに限りますが、現場は止水性のない「親杭鋼矢板」工法という土留め工法を採用していますが、本来このような地下水の多い地域においては、止水性のある山留を設けなければ周辺地盤からドンドンと地下水が流れ込んでしまい、イコール周辺地盤の地下水が流されると言うことですから、当然その部分の地盤が緩み、今回のような沈下が発生する事は予測できる事だと私は考えます。

ゆえに、止水性のない山留壁でものすごい量の地下水を汲み上げながら効率の悪い作業を行うと共に、周辺への悪影響を与えてしまうのです。


前段でお伝えしたように、実際に私の身近なところでもこのような事件は起こっているのです。

マイホームを購入される方はそのような地域性なども十分考慮して、購入後のリスクと言うものも予測する事が大切ですし、自身で予測できなければ専門家の意見を取り入れるなどして大切な資産を守ってください。

それと、既にそのような地域にマイホームをお持ちの方においては、実際に自身の問題としてこのような事態が起ころうとするならば、説明会など工事着手前にそれらの問題点を十分に話し合って確実にしておくことが大切です。

マイホームという不動産は、購入後は所有者の名義となり、資産となり、また大抵のケースでは住宅ローンという借金も付いて回るわけですから、ただでさえ金利で購入価格の1.5倍以上もの多額のお金を払わなければならないのに、このような事態に巻き込まれてしまっては、それこそ首が回らなくなってしまいます。


従って、周辺(特に隣接地)における地下を掘るような工事では、十分な説明を求めましょう。