アメリカの住宅ローンと言えば今はサブプライムローンがあまりにも有名になりすぎてしまいましたよね。
これまで住宅価格が上昇し続けてきたアメリカでは、信用力の低い人に貸す住宅ローンであるサブプライムローンにて低所得者が住宅を気軽に取得でき、支払いができなくなったときはその住宅を処分すれば借金が残らない方法があった。
それは住宅購入から数年後、金利が大きく上昇した際に弁済が滞り、その際に住んでいる住宅を処分して住宅ローンをチャラにするということ。
ここで日本の場合を考えてみたいのですが、日本の場合ですと仮に3,000万円の住宅を購入した場合、仮に3年後に債務不履行になり、その住宅を手放すようになった場合、当然ですが3,000万円などという高額で引き取ってくれるところはありません。それどころか3,000万円をまるまる借金していた場合、3年後には仮に元金が300万円程度減っていて2,700万円の残債であるとしても、その残債額で処分できるというものでもありません。
この場合、おそらく2,500万円以下にはなってしまうと思います。
そして当然ですが残りは所有者の借金ということになり、これがいわゆる日本の住宅ローンの基本であるリコースローンです。
これに対してアメリカでは市場が過熱し、通常では考えられないようなことが起こっていました。
前述のように日本では債務不履行になった場合でも銀行などからの借入れに対して、その対象となっている住宅を明渡したとしてもその住宅価格が不足している場合は借金を背負いますが、アメリカではちょっと様子が違うのです。
これはなにもサブプライムに限らず、アメリカの多くの住宅ローンの仕組みは、家を手放せば住宅ローンを支払う必要がなくなるという「ノンリコースローン」という仕組みを採用しています。
逆に言えば、この不況によって支払いができなくなったとしても、その家を出て行けば住宅ローンの返済はしなくてもいいということ。
当然、信用力にはキズがつきますが、この問題はそんなものではありません。
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