判断できないから基準金利維持 | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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ミ( ゚w゚)彡 <韓国銀行は今日、基準(政策)金利を現行の年2.5%で維持することを決定しました。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1391744363/374-375
374 名前:蟹(極東wktk産) ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/02/13(木) 11:26:14.12 ID:LJxAjrDy
韓銀金通委、基準金利9ヶ月連続で年2.50%に凍結(総合) 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/02/13/2014021301558.html

 韓国銀行金融通貨委員会が、市場の予想どおり基準金利を9ヶ月連続で凍結した。

 韓銀金通委は13日、2月定例会議を開き、基準金利を現行の年2.5%で維持することを決めた。金通委は昨年5月に基準金利を0.25%ポイント引き下げた後、凍結基調を継続している。

 金通委が基準金利を凍結したことには、内外に肯定的な要因と否定的な要因が混在していて、市場状況をもっと見守る必要があるという判断によるものと解釈される。

 我が国と米国などで景気回復動向が続いているなかで、米国の量的緩和追加縮小(テーパリング)後に新興国の金融不安が強まっているが、我が国はまだショックを感じずにいる。株式市場では外国人投資資金が流出しているが、債券市場では外国人の買い越しが続き、ドル・ウォン為替レートも1ドル1080ウォン下がったが再び1060ウォン台まで上昇した。今のところは新興国と差別化された姿だ。大規模経常収支黒字行進、豊富な外貨準備高、史上最低水準である短期外債比重などが支え役として作用している。

 米国は昨年第4四半期3.2%(前期比年率)成長して、第3四半期(4.1%)に続いて比較的高い成長を維持した。国内景気も改善される傾向だ。昨年第4四半期成長率は前期比0.9%、前年同期比3.9%で良好な水準だった。民間消費と設備投資も前期比で、それぞれ0.9%と6.4%増加した。12日に発表された1月就業者数は70万人増えて、12年ぶりに最大を記録した。

 しかし、我が国の最大輸出国である中国の景気不振憂慮が高まり、新興国金融不安も長期化する可能性が高くなっていることから、我が国の輸出減少など実物経済に対する心配の声も大きい。LG経済研究院は11日、'新興国金融不安、金融経路より実物経路がさらに威嚇的'という報告書で、"中国の経済鈍化も潜在的リスクであり、脆弱新興国14ヶ国と中国に対する輸出が我が国全輸出の40.5%に達する状況で、輸出鈍化によって我が国の景気が悪化する可能性が高い"として、"脆弱新興国との差別化に対して、行き過ぎた楽観論を警戒しなければならない時だ"と指摘した。

 朝鮮ビズ(chosunbiz.com)が最近、2月の金通委定例会議を控えて経済・金融専門家21人を対象にアンケート調査を実施した結果、21人全員が基準金利凍結を予想した。今年末まで金利を凍結するという回答が9人(43%)で、先月の6人(20人中30%)から3人増えた。下半期に1~2回引き上げるという回答が9人(43%)あり、1~2回引き下げるという回答は2人(10%)だった。‘金利引き上げ’展望は先月の10人から1人減り、‘金利引き下げ’展望は先月4人から2人減少した。


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ミ( ゚w゚)彡 <記事に『内外に肯定的な要因と否定的な要因が混在していて、市場状況をもっと見守る必要があるという判断』とありますが、判断できないという判断ではないかと。

 金利を引き上げても引き下げても、好影響を受ける部分と悪影響を受ける部分が存在します。全体としてプラスがマイナスを上回ればよいのですが、今後の変動を考えると、皆目見当がつかなくなっているわけですね。

 委員会後の韓国銀行金仲秀総裁の記者会見です。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1391744363/384
384 名前:蟹(極東wktk産) ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/02/13(木) 12:37:28.92 ID:LJxAjrDy
金仲秀"2月金通委、金利凍結を全員一致で決定"(総合) 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014021312212818275

 金仲秀(キム・チュンス)韓国銀行総裁は13日、通貨政策方針記者懇談会で"今月の基準金利凍結決定は、全員一致でなされた"と明らかにした。

 韓国銀行はこの日金融通貨委員会を開いて、基準金利を従来水準である年2.50%で維持した。昨年5月以来9ヶ月連続での凍結だ。韓銀は5月に基準金利を従来の2.75%から2.50%に引き下げた後、同じ水準に留めてきた。

 金総裁は金通委員会の直後に明らかにした通貨政策方針で、金利凍結の理由として海外要因を先に挙げた。彼は"米国では景気回復傾向が続き、ユーロ地域でも景気不振が緩和される姿が継続されるなど、今後の世界経済はゆるやかな回復傾向を持続すると予想されるが、FRBの量的緩和縮小にともなう世界的な金融市場条件変化と、一部新興市場国の成長の勢い弱化などに影響を受ける可能性もある"と明らかにした。

 金総裁は続いた質疑応答でも、"FRBは新たな変動があればテーパリング変更を示唆したが、現在としては計画どおりに進めるとしている"として、"先進経済圏はこの影響を受けていないが、新興経済圏に対しては分析が多様だと見ている"と話した。

 中国の影響に対しても言及した。金総裁は"中国のシャドーバンキング問題は全世界が関心を持っていて、昨年末以降は不安定になり一層関心を集めたが、当時提起された問題は落ち着いたと見ている"として、"最近元貨預金が大幅に増加していることを憂慮する状況ではない"と説明した。

 また韓銀は、国内経済が輸出が良好な流れを継続しながら景気回復動向を持続し、雇用も就業者数が50歳以上年齢層とサービス業を中心に増えて、増加規模が拡大したと明らかにした。金総裁は"金融は何より安定が重要で、動きが必要ならばその変化の理由を説明するべきで、安定の理由に対して説明することはないとみる"として、"金利が維持されることは世界景気の状況下で、国内金融が安定的という信号を送るもの"と話した。

 引き続き"今後主要国の通貨政策変化と一部新興経済圏の市場不安など、海外リスク要因の展開状況および影響に留意しながら、成長の勢い回復が持続するように支援するなかで、消費者物価上昇率が物価安定目標範囲内で維持されるように通貨政策を運用していく"と付け加えた。


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ミ( ゚w゚)彡 <日米欧は景気回復の道筋が見えてきて、これから緩慢ながらも成長することが期待できるようになりました。ここにテーパリングによる新興国の金融不安、中国のシャドーバンキング問題が影響を及ぼしてくる可能性があります。これは日米欧も無関係ではありませんが、日本では消費税増税が不安材料として残るものの、全体としては成長がやや鈍る程度で済むと考えられます。

 『動きが必要ならばその変化の理由を説明するべきで、安定の理由に対して説明することはない』。金融政策のトップが、「わからんものはわからん」と言うわけにはいきません。それでも余計な発言だと思います。そこで次に『世界景気の状況下で、国内金融が安定的という信号を送るもの』と述べたのだと考えられます。

 企画財政部が毎月の報告として発刊する「最近経済動向(グリーンブック)」では、1月に円安を、11日の2月号では新興国不安を国外リスクに追加しています。なぜか中国シャドーバンキング問題は入っていません。規模も内容も不明瞭であるために不安が増すのですが、機関投資家が見る韓国への影響は違っているようです。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1391744363/379-380
379 名前:蟹(極東wktk産) ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/02/13(木) 11:42:12.26 ID:LJxAjrDy
海外IB、"韓国の経済成長、中国よりも米・EU・日の景気影響が大きい" 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/02/13/2014021301629.html
低所得層の家計負債増加憂慮
基準金利引き上げ時期、今年第2四半期~来年第1四半期と多様な観測

 海外投資銀行(IB)は、我が国の経済成長が中国よりも米国、ヨーロッパ連合(EU)、日本の景気回復に影響を大きく受けると分析した。我が国低所得層の家計負債増加が憂慮されるという見解もあった。韓国銀行金融通貨委員会の基準金利引き上げ時期に対しては、今年第2四半期から来年第1四半期まで多様な予想が出てきた。

 13日国際金融センターが発刊した資料によれば、クレジットスイスは"最近、米国の経済不振および中国での経済成長鈍化の可能性などで、韓国の輸出と経済成長に対する憂慮が高まっている"として、"中国経済が多少鈍化しても、主要3ヶ国であるG3(米国、EU、日本)の景気が大きく悪化しないならば、韓国の景気回復は持続するだろう"とした。

 クレジットスイスによれば、韓国の総輸出のうち対中国・香港の比率(29.1%)が、米国(12.1%)、EU(13.6%)比率より高いが、付加価値基準貿易測定方法によれば中国・香港(15.5%)よりも、米国(19.4%)とEU(18.5%)の比率が高いことが明らかで、G3輸出比率は45%に達する。クレジットスイスは“今年中国経済が鈍化して新興国市場が不安定になっても、先進国最終需要が大きく悪化しない限り、韓国経済に及ぼす影響は管理可能な水準になるだろう"と見通した。

 '付加価値基準貿易測定'とは、経済協力開発機構(OECD)と世界貿易機構(WTO)が共同で開発したもの、貿易がマクロ経済指標に及ぼす影響をより精巧に分析するために、貿易に最終材だけでなく中間材の比率および付加価値を考慮して算出する方式だ。

 海外IBは我が国の家計負債に対して、'規模'より'質'が問題だと分析した。UBSは"低所得層および中小企業借金増加が、内需の負担として作用することがある"と指摘した。HSBCは"昨年の全家計負債増加率が8%なのに、低所得層は23%増えた"と憂慮し、"家計負債の大部分が危険度が相対的に低い住宅担保貸し出しなので、(家計負債問題が)金融市場不安につながる可能性は制限的"と評価した。また"2003年以降、政府が住宅担保貸し出し規制強化などで信用供給を制限して、家計貸し出し増加率は2011年の8.5%から昨年3.6%まで低くなった"として、"政府の雇用創出政策など雇用市場の改善が、家計所得向上および借金償還に寄与するだろう"と付け加えた。

 一方、韓銀金通委の基準金利引き上げ時期に対しては、今年第2四半期から来年第1四半期まで多様な展望が出てきた。UBSとバークレイズキャピタルは、基準金利引き上げが今年第2四半期になされると展望した。HSBCの予想は今年第3四半期であった。野村は"良好な経済成長により、韓銀は基準金利を今年第4四半期に0.25%ポイント引き上げ、来年には0.5%ポイント追加で引き上げるだろう"と見通した。シティーグループが予想した基準金利引き上げ時期は来年第1四半期だった。

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ミ( ゚w゚)彡 <韓国から先進国へ直接製品を輸出する以外に、中国へ部品や素材を輸出して、中国から最終製品を輸出する方法があります。したがって、先進国が中国から輸入を続けている限り、韓国の輸出も続くという考えです。

 もっとも、シャドーバンキング問題が経済を破壊してしまうほど大規模なものであれば、中国での生産そのものが滞る可能性があります。中国政府がそこまで悪化を放置するほど、統治能力に欠けてはいないだろうという考えにはワタクシも納得しますが、その統治能力の発揮の仕方によっては、新たな問題を生じさせかねないのが中国です。警察どころか軍による腕ずくの治安維持に出る、あるいは軍が中央に従わなくなる可能性も考えておいたほうが良いでしょう。

 HSBCによる家計負債増大に対する「規模」より「質」の指摘ですが、これは昨日取り上げた雇用 にも共通して言えることです。これを指摘できるHSBCが、段落後半で「政府の雇用創出政策など雇用市場の改善が、家計所得向上および借金償還に寄与するだろう」と、雇用増を評価している点は謎です。

 日本でたとえれば、1人で月給100万円の仕事をしていたものを、3人でそれぞれ月給40万円の仕事に切り替えた場合、雇用と消費の改善につながるでしょう。では、1人で月給20万円の仕事を、3人でそれぞれ8万円の仕事に切り替えた場合は?どちらも雇用と所得の増加幅は同じです。月給100万円の人も月給20万円の人も不満を持つでしょうが、20万円の人は生活できなくなりますね。この20万円の仕事を3人でする形態が、現在の韓国の雇用増なのです。付加価値の低い労働を、さらに大人数でやろうとしているのです。

 国外リスク要因が多く、内外の肯定的要因も韓国への成長につながりにくくなっている現状で、中央銀行が悩んだ末に、「安定している」、「成長する」と言うだけで何もしていないことは、国内景気対策として出来ることはないということなのです。


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