買い戻せない密売衛星が国際紛争の火種に | Korea Economic News by KANI

Korea Economic News by KANI

韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <10月のエントリーではKTが人工衛星を勝手に売り払ってしまった記事をご紹介しました(KTが人工衛星を密売? http://ameblo.jp/kenbykani/entry-11661320847.html )。監督官庁である未来部からこっぴどく叱られたのか、KTは人工衛星を取り戻そうとしたのですが・・・


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1387701762/519-520
519 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/01/03(金) 16:14:29.35 ID:TadCbtMs
'屑鉄価格'の戦略衛星海外売却後に、さらに高値で買い戻すKT 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/01/03/2014010301351.html

 国家戦略物資に分類されるムグンファ(ムクゲ)衛星を政府許可の受けずに安値で外国企業に売り、これをさらに高い価格で買い戻そうと努めているKTの状態が議論の対象になっている。

 KTの衛星事業子会社であるKTサットは2011年9月、“寿命が尽きた”という理由でムグンファ2号と3号を香港の衛星サービス会社であるABSに売却した。この事実は昨年10月、未来創造科学部への国政監査過程で明らかになった。

 当時民主党ユ・スンヒ議員は、“直接費用だけ合計4500億ウォン以上投資したムグンファ2号と3号を、1%水準にしかならない45億ウォンで売却して、屑鉄価格にもならない安値で国家的資産を売却した"として、"特に3号は設計寿命12年の終了直後である2011年9月に売却して、残存燃料と機器性能すべての面でムグンファ2号よりはるかに高い売価であることが妥当だ”と主張した。

 1996年に設計寿命10年で打ち上げられたムグンファ2号は40億4000万ウォンで、1999年に設計寿命12年で打ち上げられたムグンファ3号は5億3000万ウォンで売却されていたことが明らかになった。

 だが、これに対してKTサットは、"衛星だけでの売買価格は5億ウォンで間違いない"としたが、"衛星売却は残存価値を考慮して決めるが、当時設計寿命を終えた衛星に対し、技術支援および管制費用など200億ウォン以上の関連契約が締結されている"と話した。純粋に'屑鉄価格'で売却したことではないとの説明だ。

 ユ・スンヒ議員によれば、香港ABSはKTから買い入れたムグンファ衛星を利用して、中東、アフガニスタンに駐留しているナトー(NATO)と米軍、ロシア放送会社などにサービスを提供し、年平均55%の成長率を誇る衛星専門企業として急成長中であることが分かった。

 当時KT側は、対外貿易法で輸出が制限されている戦略物資に分類される人工衛星を、関連政府部署の承認も受けずに安値に売ったという指摘に、“該当衛星はすでに設計寿命が過ぎたので廃棄衛星だ。戦略物資に該当しない”と説明していた。

 だが、未来創造科学部は先月、“戦略物資であるムグンファ3号衛星を、対外貿易法にともなう適法な輸出許可を受けないで香港に売却したことは法規違反”として、“ムグンファ3号を売却以前の状態に戻すように”とKTサットへ是正命令を下した。

 問題は、香港ABS側がすでにKTサットから購入したムグンファ衛星で急成長しているなかで、これをKTサットの要求どおりに返却する可能性が希薄だというところにある。

 むしろKTサット側が売却した金額よりも、さらに高値で再購買しなければならなくなっている。実際に現在KTサットはABSと再買い入れ交渉を行っているが、金額交渉が進んでいないことが分かった。

 ABS側は交渉で有利な地位を得るために、ニューヨークの国際仲裁委員会に関連事案を回付する計画だと伝わり、政府とKTサットの悩みが深くなっている。

 すでに2年以上にわたってABSが該当軌道で衛星を運用しているだけに、国際仲裁手続きに入ればわが方の立場が不利だというのが専門家の分析だ。これに対しABS側は“衛星をリース式でKTサットに譲り渡した後、運営権限はABSが持つ”という立場だと伝えられた。

 同時にムグンファ衛星打ち上げにより、我が国が国際電気通信連合(ITU)から固有に割当を受けた宇宙領土問題もふくらむ展望だ。1999年のムグンファ3号衛星打ち上げにより、我が国は赤道東経116度の宇宙軌道領土の割当を受けたが、現在、その該当軌道にある衛星は香港が事実上所有・運営している局面であり、国際的紛争になる素地が残っている。

 ムグンファ2号の場合はABS側が運営軌道から外した状況であり、今回の政府の売却取り消し対象から除外されたことが分かった。

 KTサットは“政府の契約無効決定がされただけに、違約金をどれだけ支払おうがムグンファ3号を取り戻してこなければならない状況”として、“ムグンファ3号衛星を買い戻すために最善を尽くす”という立場だ。


(☆) <宇宙領土?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <どう訳そうか悩んだけどね。勝手に静止衛星を打ち上げられるとお互いに困るから、使用空域(?)を割り当てられているに過ぎないんだ。運用が終わったら軌道から外して、更地(?)にして返すわけ。その割り当て空域の権利までABSに移ってしまっているというわけだ。

(☆) <それも買い戻したいと。

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <ABSとすれば、手に入れた稼ぎの種だからね。KTは技術と管制費で利益を上げていることを言い訳にしたけれど、それでもABSはペイできているんだ。だから手放すわけではなくリースなら戻すと言っているんだね。

(☆) <でも、契約は無効なんでしょ?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <いや、それは韓国内だけでABSに落ち度はないよ。本当は売る資格のないKTが売ったことに、騙されたと反論できる。KTもそれを分かっているから、『違約金をどれだけ支払おうとも』としているんだ。

(☆) <KTは大損だね。

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <詐欺の実行犯だぜ。関係者の刑事処分だってありえる展開だ。国際仲裁委員会に付託されたら、ABSは善意の第三者、詐欺の被害者という主張を展開することになるだろう。KTとABSの契約は有効だと認められ、あとは韓国内でKTを煮るなり焼くなりって結果じゃないかな。


おかげさまで、ブログランキングで登録している、社会・経済ニュース、海外ニュース、ニュースのジャンルで上位を維持しています。今後も応援をお願いいたします。

ニュース ブログランキングへ
↑クリックしてください↑

原稿のご依頼などは、5246hoteyes@gmail.comまで。