中村けんですニコニコ

 

 

役所も今日から仕事始め!

 

 

午前中に行われた仕事始め式で、職員を前に、年頭の挨拶をいたしました音符

 

 

 

 

要旨は以下の通りです。

 

 

市政運営をしていく上で、今年は「繋がり」を特に強く意識してください。

 

この「繋がり」には、3つの意味を込めています。

 

 

1つ目は、人の繋がりです。

 

一人でできることには限りがあります。

 

多くの人の支えや協力があってはじめて、大きな事が成し遂げられます。

 

また、多種多様な個性や考えの人が集まることで、新しい発見やアイデアが生まれます。

 

 

戦後急速に進んだ都市化は、社会における核家族化や地域の繋がりの希薄化をもたらしました。

 

その結果として、世間や社会よりも個や私が優先される考え方が強まり、昨今、これらの弊害が生じてきているように感じます。

 

 

子育てにしても、防犯にしても、高齢者の見守りにしても、これからは、地域における繋がりの重要性が再認識されてきます。

 

市民、企業、行政が一体となったチーム西尾市の観点からも、市民と行政との協働の観点からも、人の繋がりを重視し、それを活かせる市政運営を心がけてください。

 

 

 

2つ目は、仕事の領域における繋がりです。

 

20世紀は、色々な場面で細分化、専門化が求められましたが、21世紀では全体化が求められる傾向にあります。

 

典型的な例が医療で、内科、外科という区別から、循環器内科や呼吸器内科といった形に、さらには臓器別に細分化されてきましたが、近年では、全人的に患者を診ることのできる医師が重宝されてきています。

 

 

行政も同様で、社会における諸問題に対処するため、組織が細分化、専門化されてきましたが、縦割りが弊害となる問題が増えてきています。

 

特定の部署だけでは対処しきれない問題に対しては、協議会を設けるなど、組織間での連携を大事にし、既存の部署に社会の問題を当てはめるのではなく、問題に対して組織を上げて取り組む姿勢を持ってください。

 

 

 

3つ目は、時の繋がりです。

 

日本は経済的に豊かになり、私たちは便利な生活を享受できています。

 

しかしそれは、ある時突然生まれたものではなく、先人のご努力の積み重ねによるものです。

 

 

今の豊かな生活を謳歌すること自体は悪いと思いませんが、今が良ければそれで良いという考えは決して持たず、次の世代、その次の世代にも、責任を持ってこの豊かな生活を引き継いでいく気概を持ってください。

 

市民との信頼関係を築きながら、時には苦しみを伴ってでも、未来にツケを回さぬよう歯を食いしばって一緒に頑張ってもらう、それも必要なことだと思います。

 

 

 

今年は、明治維新から150年の年です。

 

今の日本を見ると、人口減少への対応や産業構造の転換等、当時と比べても劣らないほどの大きな変革が求められています。

 

知恵を振り絞って、信頼される行政を実現し、市民の安全安心な生活を創っていきましょう。