【9月12日 金曜日】

この日は、殿の付き人。

で、殿はレギュラー番組のロケを。

そして、この日はとある所へ。

何の番組なのかはまだ言っちゃダメなのかもしれないので書けないのですが、、、とにもかくにもロケ。

で、そんな所でも、殿はこの日も絶好調でした。

その場所は、ボクはテレビでしか見たことがないのと、テレビでもあんまりお披露目したりしない場所だったのでどんな所かと思ったら、想像以上にトンデモない所だったのです。

って、それは当たり前ですが、その建物は柱からちょっとした備品までものすごく厳かな物ばかりで、入った瞬間にボクはガチガチに緊張してしまったほど育ちの悪い人間を寄せ付けないオーラを放っていたのです。

すると、殿はそんな厳かな所への突入を成功されると、その日ご一緒にロケにご同行していたタレントさんに向かってこんなことを仰られたのです。

「高価な物ばかりだから触っちゃいけないよ?もし触るぐらいなら、コッソリとポケットに入れるように!」

そちらの方が、気のせいかそこから殿をマークしはじめたような気もします。

ですが、そんな殿の為にボクは、そちらのお方が殿のマークをしている間にコッソリとその厳かな美品をポッケに入れるという妄想をし続けたのでした。

って、そんなこと妄想でもするんじゃないよ!

というか!そもそも、なんでお前も一緒に入ってんだ!

って、ツッコミ所が多すぎるのですが、実は殿の付き人ということでマネージャーさんではなくボクが入らせて頂くことになちゃったのです。

たぶんですが、そちらの方は誰よりもボクをマークしていたはずです。

なので、ボクはそこからは何も調達することは出来なかったのでした、すみません。

で、そちら情報はまたその番組で見て頂くとして、殿はお次のロケ現場へとバスに乗ってタレントさんと次の現場へ。

すると、その移動の車中もカメラを回していたのですが、そこを出て少しした辺りで殿がこんなことを仰られたのです。

「あ、あそこかな?オレ、あそこで事故ったんだよな」

昔を懐かしむような感じで殿はさらりと仰られたのですが、その事故現場は昭和芸能史にハッキリと刻まれたあの殿のバイク事故現場なのです。

ですが、殿はその現場を見ながら、

「実はあんまり覚えてねぇんだよなぁ、どこで事故ったかは。でも、そういえば、オレのことを諸星が見つけてくれたんだよな、たしか」

と、その当時のことを軽く思い出されながら仰られ、車内は盛り上がっていたのでした。

すると、その車中どなたかが、

「たけしさんは、いつの時代が楽しかったですか?」

というナイスな質問をされていたのですが、そこで殿はこんな風にお答えになられていたのです。

「うーん、そうだな…ラジオとかしてた頃で戦メリとかドラマとか出始めた頃かなぁ。でも、その当時は自分でも〝なんか、よくわかんねぇことしちゃってるなぁ〟とか思ってたんだけど、今思うとその時期が楽しかったのかなぁ」

その殿のお言葉を聞きながらボクは、殿の人生で、

〝どこに向かっているかわからないまま、色んなことに挑戦していた〟

という時期が戦メリの頃だったのと、その当時は殿自身もよくわかっていなかったということにビックリし、その質問をしてくれたそのどなたかに感謝の気持ちを溢れんばかりに抱いたのでした。

で、そのあと都内のある変わった物が置いてあるデパートと観光地などを周ったあと、浅草へ。

すると、その浅草までの車中はボクは殿のバスではなくスタッフさんのバスにお邪魔させて頂いていたのですが、そこにイーストの吉田さんがいらっしゃったのです。

そして、そこでも吉田さんは絶好調におイジリを頂いておりました。

その浅草までの道中、急に天候が悪くなってきたのですが、それをいち早く気づいた吉田さんはご自身のケイタイのアプリで天気予報を調べ始められたのです。

「あ、浅草の方に雲がきちゃってる…雨が降るかも」

そのアプリは雲の細かい移動までわかるほどの高性能アプリらしく、吉田さんはその情報を逐一教えてくださっていたのです。

ですが、次の瞬間、そんな吉田さんに向かって3人ほどのスタッフさんが一斉にこんなことを仰られたのです。

「雨かぁ…。じゃあ、吉田さん降りてもらっていいですかね?」

なぜか、良かれと思って天気予報を調べてくださっていた吉田さんが〝雨男〟として扱いはじめられたのです。

しかも、さらには、

〝雲は吉田さんを追いかけている〟

という完全なる決めつけまで吉田さんは言いつけられ始めたのです。

ですが、吉田さんはそんなことを言われても、

「調べてあげただけじゃん…」

と相当聞き耳を立てないと聞こえないぐらいの小声でつぶやかれるだけで、優しく天気予報を調べ続けてくださっていたのでした。

そして、バスは浅草へ。

で、浅草のフランス座(現東洋館)と捕鯨船を周ってロケは終了です。

で、収録終わり、殿は捕鯨船に久々に来られたということで飲んで行かれることになり、捕鯨船で軽く打ち上げを。

すると、もう仕事は終わったのでスタッフさんはそこで帰られたのですが、スタッフさんが帰られるなり捕鯨船の外に大量の人が集まりはじめたのです。

さらに、なんと扉の向こうから写真を撮りはじめられたのです。

〝カシャ!カシャ!カシャ!カシャ!〟

それがホントすごくて、大量の人がちっちゃなお店にたかり、まるで生の「ウォーキング・デッド」を見ているみたいなのです。

正直、ほんの少しだけですが、興奮してしまいました。

あと、何も害はないはずなのですが、殺されるかと思いました。

ですが、さすがにその人数が凄すぎたのでなんとかお店前に集まるのだけはやめてもらうことにして、ボクは少しだけ門番を。

やっと、シェパードという名前を活かせたようです。

で、少ししたら立ち去ってくれたのでボクも中に入り、殿は21時頃まで松岡さんとスタッフさんなどと飲まれ、帰られたのでした。

そして、そのあとボクは殿のマネージャーさんと吉田さんとスタイリストさんに混ざりこんで飲ませて頂くことに。

で、捕鯨船の河野さんのダジャレもズバリと決まる中、少ししてから捕鯨船を後にして違うお店へ。

すると、そちらでも吉田さん誰よりも無口で誰よりもコッソリと佇まれながらウーロン茶を飲まれていたのですが、その堂々たる存在感のせいか、なぜか話の話題はすべて吉田さんへといっていたのです。

すると、そんな中、そのお話の中で吉田さんはこんなトンデモなく悲しいエピソードをお話しくださったのです。

昔、本屋で近藤夢さんと殿のお孫さんが一緒にいる所に吉田さんは偶然出くわしたことがあるらしいのですが、それを後日、殿にご報告をされたそうなのです。

ですが、そこで殿は何を思われたのか、その吉田さんのお話を全部聞き終わらないうちにこんなことを叫ばれたそうなのです。

「おい、危ねえな!」

ですが、近藤夢さんは吉田さんとお知り合いですし、殿も吉田さんとは長い付き合いのはずなのです。

しかも、話を最後まで聞かずに、

「危ねえな!」

はさすがにヒドすぎるのです。

ですが、その殿の表情は吉田さん曰く冗談ではないような表情だったらしく、そのあとも殿は吉田さんに向かって、

「危ねえな!!」

と叫び続けられたそうなのでした。

ただ、吉田さんはプロデューサーという役職のあるお方なのでなんとも言えないエピソードなのですが、ボクからすれば、トンデモなくうらやましいエピソードなのでした。

そして、そんな楽しい打ち上げは23時頃に解散となり、帰宅したのでした。

そして、帰路、書けていなかったブログを急いで書きながら、先ほどの席で殿のマネージャーさんから言って頂いた、

「あ、でも待てよ、こんなこと言ったらシェパードにまたブログで書かれちゃうからなー」

なんていう大変嬉しいお言葉を思い出しながら、ニヤニヤとしながら帰宅したのでした。

そして、ブログを書き終えて2時頃、お酒を飲んでしまっていたので悩んだものの、北郷さんにオススメして頂いた、

『愛しのローズマリー』

を鑑賞。

そして、とにかく、笑って泣いて…凄すぎー!と叫んで寝たのでした。

では。






ー コメントお返し ー

にまにま☆ さん

曇天三男坊さんとマッハスピード豪速球のガン太さん、コンビも所属も違う二人のトークっていう企画が面白そうですよね。
普段何気ない事を、「なくない」ように見てみると案外面白いものなのかも。(^^:

ーお返しー
コメントありがとうございます!
おー!お二人のことをご存知でしたかー!
はい、ボクも見学させて頂いて勉強になりました!
ホント、普段からちょっとしたことを気にするか気にしないかでは大きいんですよね!