序 ダビつく3から4へ・・
さて。
ダビつく4を語るその前に、前作であるダビつく3について触れたい。
歴代のダビつくシリーズ中、初めてPS2で発売されたのがダビつく3。
綺麗なグラフィックはそのままに、更にテンポ良く使いやすい操作系と、ダビスタやウイポとはまた違った世界観(ライバル牧場など)で、人気を博したゲームだった。
正直、ダビつく4は人気面では、ダビつく3を超えていないと思う。
ダビつく3発売時と言うのは、ダビスタのスケジュールで言うと、アドバンス版が発売されて1年が経過した時期。
最初の報道では、ダビスタ新作(04のこと)とダビつく3が同時期発売になるとの情報だったが、04の発売が半年遅れたことにより(もともとの発売予定日に無理があったらしい)、ちょうどダビスタ発売スケジュールの谷間に3の発売が当たった。
当時、僕らは「最高のタイミングだ」と語ったものだ。
ダビつく3は、このタイミングの良さと何より内容の充実度と新鮮さを武器に、多くのダビスターに浸透していった。
前々からダビスターであり、つくらーでもある僕にとっては、まさしく理想的な舞台。この世の春かと思ったね。
忘れもしない、昨年のバレンタインデーを挟んで行ったダビつく3合宿鍋生産(2泊3日)は僕の中で大切な想い出になっている。ホントに楽しかったし、幸せな数日だった(←なんか違和感ある表現だが・・)。※当時の日記(興味ある方はどうそ)→旧独り言
このように、栄華を極めたかに思えたダビつく3だが、落とし穴が待っていた。
俗に言う「ぐるぐる技」の発覚だ。
パスワードを介すると血統表記が無くなることに目を向け、自家製種牡馬・繁殖牝馬を「ぐるぐる」と生産し続け、究極の能力までもっていくことが出来たのだ。「シルバイオー」的、と言えば分かるか。
「そんなの競馬ゲームじゃない」と離れていくひとたち。
あるいは、究極能力へのルーチンワークに嫌気がさすひと。
格段にレベルがあがった大会の参加馬に、普通の生産者たちも離れていった。
ゲームとしての魅力が薄れてしまったのは明らかだった。
そして、僕は春のダビスタ04発売をきっかけに、ひとまずダビつくから離れることになった。
そんな、後味悪い終わり方をしたダビつく3の発売から1年後に、ダビつく4は発売となった。ダビつく4は、前作の基本的なゲームとしての素質の良さと、禁じ手とも言える「ぐるぐる技対策」が為されたゲームとして大きな期待を寄せていたし、実際その期待を裏切らない出来だった。