日本では麻というと古来から伝統的に大麻のことでした。

では、なぜ麻に大をつけたのか。

それは海外からリネン・リンネル(亜麻)やイラクサ・カラムシ(苧麻)という麻もどきが入ってきたから区別するためです。

麻はそれらよりも大きく育つのです。まるで木のように。だから牛若丸はジャンプの練習で麻の木を飛び越えたとか言われています。大きな麻というわけです。

でも、一年草です。3、4ヶ月で、2~4mの高さまで伸びるので木のようですが、木はそんなに生育は早くありません。(対抗できるのはジャックと豆の木くらいかも)

もちろん、高い波動とエネルギーを持つ大いなる麻という意味もあります。だから伊勢神宮の御札は神宮大麻と呼ばれているわけですし。

では、なぜ亜麻や苧麻を「もどき」というか。(もどきと言ってるのは私だけですが)

それは、麻と名前がつくものの、アサ科の植物ではないからです。

大麻はアサ科アサ属です。

亜麻はアマ科、苧麻はイラクサ科です。

つまり仲間でも何でもなく、違う植物なのです。見た目も全然違います。

麻は天狗が持つウチワのようの葉をしています。


亜麻はただの一枚葉です。


苧麻はただの雑草のようです。


ただ、同じような繊維が取れるので、麻という名前が付けられただけです。

残念ながら、今や繊維で麻と表示されてるものは亜麻と苧麻で、大麻はヘンプと表示されたものになります。

本来「麻」は大麻のことですから、それ以外は正式に「亜麻」「苧麻」と表記すべきなんですけどね。

「亜麻」「苧麻」が悪いわけではないですが、「麻」の名前が奪われてる状態なのです。

本当の「麻」なのに「麻」と名乗れないのです。法律上でも。

あなたが自分の本名を名乗れず、あなたの名前で赤の他人が活動してたらどう思いますか?

そんな現状なんです。

ちなみに、お風呂用で売ってる麻布ってチクチクごわごわして痛いですが、私が持ってるヘンプ100%の赤フンは、肌触りが良くて柔らかく、しかも丈夫です。

だいたい天皇陛下が儀式で着る服がチクチクごわごわして痛いわけないじゃないですか。

おまけに、麻薬って麻という漢字が使われているので、大麻は麻薬だと思われていますが、元々は、しびれるという意味の痲という漢字で「痲薬」と書かれていたのです。

ここでもまた名前を勝手に誤用されてるのです。

ちなみに、大麻は麻薬取締法ではなく大麻取締法をわざわざ作ったのです。麻薬じゃない証拠です。

人間でも本当の名前を奪われると本来の自分を忘れてしまったり(千と千尋の神隠し)、奪った相手に操られたり(ゲド戦記)してしまいます。(ジブリのアニメの話ですが)

大麻というと今や痲薬のイメージがありますし、早く本来の「麻」に戻してあげましょう。

そうなった時は、麻が本来の力を存分に発揮するでしょう。

紙を作るために森林伐採する必要はありません。木は切ったら次使うのに何十年何百年かかりますが、麻は一年でまた取れます。実は建材にも使えます。

服を作るために綿のように大量の水や農薬など使う必要はありません。雑草のように無農薬で勝手に生える強い生命力を持ってますから。

油を取るために地下資源を掘り返す必要もありません。もちろん麻の油だけで代用はできないかもしれませんが、ほとんどの石油製品は麻で作れます。
フリエネルギーも出てきていますし、石油の時代は終わりにしましょう。本来地下にあるべきものですからね。

麻の実で栄養不足も解消し、健康で長生きできます。主食にしてる少数民族がそれを証明してます。

様々な薬になることはさんざん言われてますので省略しますが、致死量や中毒性からも規制すべきものを間違ってますよね。

麻が名前を取り戻し、我々が本来の自分を取り戻すならば、本来の地球は取り戻せるんじゃないでしょうか。