まずは高倉健主演の映画二本。

「新幹線大爆破」1975年日本

これは、高倉健が悪役を演じる珍しい映画。実はゴルゴ13の実写映画でも主演してますのでダークヒーローとしてはこれだけではありませんが。
当時のオールスターキャストによる映画で海外では評価が高いようです。

新幹線に速度が80キロ以下に落ちると爆発する爆弾を付け、金を要求します。
何度も計画変更を強いられながらなんとか現金を手にするのですが・・・・・・
って感じでハラハラドキドキで飽きさせないなかなかよくできた映画でしたね。

今思うと「スピード」と設定が同じですね。
調べたら、黒澤明の「暴走機関車」の原案と脚本がどちらも元ネタという話がありました。
「暴走機関車」は最終的に黒澤でなくアメリカで映画化されたようですが。


「ザ・ヤクザ」1974年アメリカ

ロバート・ミッチャム主演のハリウッド映画ですが、舞台は日本。
元ヤクザの高倉健は剣道道場を経営していましたが、戦後に妹を助けてくれたロバート・ミッチャムに恩を感じていたので、日本のヤクザに誘拐された彼の友人の娘の救出を手伝います。
ですが、この話には裏があり、高倉健と兄や妹や妹の子供の関係なども複雑で、最後に「なるほど」となりました。
スティーブンセーガル主演で2005年「イントゥ・ザ・サン」としてリメイクされています。


「ファイヤーフォックス」1982年アメリカ

クリント・イーストウッド主演
それだけで見たくなりますが、実際面白かったし、ハラハラドキドキしましたね。
ベトナム帰りのイーストウッドはトラウマを抱えていますが、ソ連が開発した最新鋭戦闘機の試作機を盗むミッションに抜擢されます。母がロシア人でロシア語がぺらぺらで、ソ連の担当パイロットと体のサイズが近かったからです。


「ゴーンガール」2014年アメリカ

ベン・アフレック主演です。Wikiの概要はこう。
幸福だと思われていた、とある夫婦。しかし、妻が突然失踪する。警察と過激化する報道からの圧力によって、夫の温厚な人柄のイメージが崩れ始める。夫の浮気と不確かな行動に世間はある共通の疑問を抱き始める。「夫が妻を殺したのではないのか?」

これは非常に面白かったです。一筋縄ではいかない話で、途中までは事実が全くわからないのですが、妻役のロザムンド・パイクが綺麗な顔亜してやることがまぁ凄い。見て無い方もいるでしょうからこれ以上は書けませんが、脚本も原作者が手がけてるだけあって凄い展開。
納得できる結末かと言われれば、そうではないですが、映画としてはよくできています。


「インストーラー」2007年フランス

原題は「CHRYSALIS」という近未来SFサスペンス。ネットの紹介はこちら。
眼からその人の記憶を読み取る網膜スキャン技術が開発された近未来を舞台に、連続殺人事件を追う刑事と、軍の秘密研究で開発された人の記憶を操作する機械を盗んだ犯人との追跡劇をスタイリッシュな映像美で描く。

ハードボイルド的なところもあり、なかなか面白かったです。最後が予想に反した結末でしたし、ちょっと巻き戻して確認しないと出てくる名前が誰のことなのかわからなかったりしましたが。


「紙の月」2014年日本

宮沢りえ主演。
なにやら賞を取ってたようなので期待してたんですが、私の好きなタイプの映画ではなかったです。
原田知世主演でTVドラマもあったんですね。全然知らなかったです。
不倫相手の若い大学生のため、横領に手を染める主婦の話ですが、結末はゴーンガールのように、えぇっ? となりました。ただ、あちらは先が見えずに面白かったですが、こちらは展開が見えているので、ずっと嫌な気持ちのまま終わりましたね。


「あの頃ペニーレインと」2000年アメリカ

原題は「Almost Famous」Wikiのあらすじは以下のとおり。
15歳のウィリアムは「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢され、ロック・ジャーナリストとして、人気急上昇中のバンド・スティルウォーターのツアーに密着取材することになった。彼はそこでグルーピーのペニー・レインと出会い、恋心を抱くようになるが、彼女はバンドのギタリスト、ラッセルと付き合い始める。

今調べたわかったんですが、監督は実際に15歳で「ローリング・ストーン」誌の記者としてツェッペリンやニール・ヤングのインタビューに成功してるそうなので、実体験を元にした話のようです。
映画では2年飛び級で年をごまかしてましたが、たぶん、実際もそうだったんでしょう。洋楽ロック好きならお勧め。主演の吹き替えは「祈り」の白鳥哲さんらしいです。見たのは字幕ですが。


「アイム・ノット・ゼア」2007年アメリカ

歌手ボブ・ディランの半生を6人の俳優達(クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー)が演じる伝記映画。

ボブディランのいろんな側面を違う俳優によってそれぞれ撮って繋げたオムニバスのような映画でした。私はそれほどディラン好きではないので、知らないことが多く楽しめましたが。
女優のケイト・ブランシェットが男装したディランもそれっぽかったです。


「ラビリンス」1986年アメリカ

ジェニファー・コネリー主演のファンタジー映画。共演が魔王役のデビッド・ボウイ。
ストーリーはお子様向けって感じですが、主題歌や挿入歌がデビッドボウイなので、彼の長編PVだと思えばファンにはお勧めできるかも。5,6曲は歌われてましたし、80年代の若いデビッドボウイが観れますからね。


「PUSH」2009年アメリカ

邦題は「光と闇の能力者」
主演はクリス・エヴァンス。共演にダコタ・ファニング、カミーラ・ベル。
カミーラ・ベルって知らなかったんですが、2010年に最も美しい顔1位に輝いた女優だそうです。ソフィーマルソーの若い頃に似てました。

概要は以下のとおり。
ナチスの超能力兵士育成の軍事実験開始に端を発し、世界中の政府はディビジョンという組織を編成。ナチスが失敗した超能力者の兵器化を推し進めるため能力者刈りを開始し、その結果能力者との間で戦いが始まる。

SF映画ですが、ファンタスティック4とかX-メンみたいに現実離れしてなくて結構リアルな感じが私好みでした。エンディングも良かったし、面白かったです。


「ロミオ・マスト・ダイ」2000年アメリカ

主演はジェット・リー、共演はアリーヤ。
綺麗な黒人系の女優さんだなぁ、と思ってあとで調べたらアリーヤ。私は最近ラジオで聞いたばかりでしたから、あれがアリーヤだったのかとビックリしました。
2002年に飛行機事故で亡くなってるんですね。歌手としても女優としても将来有望だったと思うので残念です。
映画は黒人系と中国系のマフィアのそれぞれの息子が殺されるところから始まりますが、単純な抗争ではないので、それなりに面白かったです。


「ザ・ウォッチャー」2000年アメリカ

主演はジェームズ・スペイダー。悪役にキアヌ・リーブス

連続殺人鬼を追う捜査官の話です。
なぜか犯人はわざわざ特定の捜査官に殺人予定の女の写真を送って、明日の9時までに見つけないと殺す、とかゲームのように殺人を繰り返し、捜査官はもう少しというところでいつも取り逃がします。
キアヌが最初出たんで期待しましたが、それほどでもなかったですね。


「シンプルプラン」1998年アメリカ

ハンクは妊娠中の妻とともに田舎町で貧しい暮らしを送っていた。ある日、ハンクと失業中のハンクの兄ジェイコブ、そして同じく失業中のジェイコブの友人ルーは、墜落した自家用機の中から440万ドルの現金を発見する。この大金が自分達の未来を変えてくれると信じた三人は、現金を自分達の物にするためのシンプル・プランを立てる。

良く知らなかったので全く期待してなかったですが、なかなかよくできた映画でしたね。
あとで調べたら結構賞も取ってました。納得です。サム・ライミ監督がいいのかな。
まとまな人間でも大金でどんどん変わっていくところや予想外の展開で、まさかの結末でした。


「白鯨」

グレゴリー・ペック主演。ジョン・ヒューストン監督
主演も監督も映画も有名だし、ちょっと期待してたんですが、なんだかなぁ、という感じでした。
映画には関係ないですが、昔は西洋人もたくさん捕鯨してたのに、急に禁止にしたのはなんででしょうね。
小学校の頃、クジラは捨てるところがないと知りました。食糧だけでなく、骨は建材に、油は燃料に、ヒゲはプラスチックのように、繊維はテニスのガットに使われたましたが、大麻に似てますね。捨てるとこなくていろんなものに使えるとこは。
禁止の理由も大麻と同じで石油製品の邪魔だということだったりして。
かわいそうとかって言うならどんな動物や魚でも同じだと思いますし、一部だけダメだってのがわかりません。全部ならわかりますし、取りすぎを規制するのならわかりますが。
まぁ、私はクジラを食べたいわけではないので別にいいんですけど。



この中で脚本や展開が凄くて面白くてよくできた映画というと、ゴーンガール、シンプルプラン、PUSH、新幹線大爆破の順かな。ハッピーエンドはPUSHだけですが。
ファイヤー・フォックス、インストーラー、ロミオ・マスト・ダイ、あの頃ペニーレインと、まではいつかまた観てもいいけど、あとはもういいって感じでした。