イノトモさんの里帰りライブ(二日目) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
ひとつ前の続き。2月11日のはなし。

この日もイノトモさんのライブで、お昼と夜の2公演ありましたので、お昼は疲れていたので欠席させてもらい、夜のライブを観に行きました。

会場は中央区大名にあるLIV LABO



大通りから一歩入った繁華街にあるマンションの2階。この看板が無かったら分からない。住宅にしか見えない。




19時開場。
写真はイノトモさんのアコースティックギターとギタレレ。
このギターはステッカーを剥がした跡があるけど、もしかして楽曲「坂道」のPVに出てくるのと同じもの?当時から使い続けているのかな。

お酒飲もうと思いバスで出かけたのですが、寒かったのでまずは温かい珈琲にし、その後久しぶりにハイネケンを。
会場では再び、たこせんも売られていました。

この日の出演者、バンバンバザールの福島康之さんと、東京ローカル・ホンクの木下弦二さん、そしてイノトモさんがステージへ。

「SHARE THE MUSIC Vol.1」と題されたこのライブ。
出演順は前半と後半それぞれじゃんけんで決めることに!





※福島康之のセットリスト
赤いギター
home(カバー)
ニューオーリンズにて

じゃんけんの結果、前半の最初は主催者の福島康之さん。
この場所は氏が管理されていて、ライブのほか、トークショウや演劇など、さまざまな実験的な試みを行っているそうです。
東京生まれで現在は神奈川県の茅ヶ崎在住。
この日は掃除の為に福岡入りしたのだけど、たまたま木下氏のスケジュールが空いていて、イノトモさんも里帰り中だったのでこのイベントを企画したとのこと。
彼は何故こんなに自宅から離れたこの場所にイベントスペースを開設されたのでしょうか。福岡の地がお好きなのかな。
いつもはバンドだから(A.ギターの)弾き語りはかなり久しぶりと話しますが、さすがはベテランらしいステージングです。


※木下弦二のセットリスト
生きものについて
おいのりのうた
車のうた

前半2番手は木下弦二さん。
ひとつ前の記事で紹介した塚本功さんがお使いだったエレキとよく似た(或いは同じ?)ギターを使用。
福島さんが友人に贈った曲を演奏したので、ならば自分も人に贈った曲をと、福島さんもですが演目はその場のノリで決めているようです。
ファルセットがとてもきれいで、印象に残ります。


※イノトモのセットリスト
溶けてゆく午後
ゆめいろワルツ
冬の匂い

前半トリはイノトモさん。前日夜とこの日の昼もライブだったのですが、少しも疲れた風ではなく、楽しそう。
ギタレレを取り出し、メジャーデビュー曲の「溶けてゆく午後」。
18歳で福岡を飛び出して東京へ行き、今は武蔵野市吉祥寺(きちじょうじ)在住。
溶けてゆく午後は初めての自作曲だそうです。
3曲目は12年前に初めて聴いた思い出の「冬の匂い」。

  あたたかな場所はいつも
  冬のニオイのそばにある
  白く息をはきながら
  キミの手をそっとあたためる。
  コトバはいつか風になるけど、
  静かな愛はキミにつもるよ。

この曲好きだな。あの頃、よく聴いたな。








じゃんけん……ぽん!

※木下弦二のセットリスト
昼休み
夜明けまえ
さよならにありがとう

後半の1番手は木下さん。
数年前に東京から福岡へ転居。
「昼休み」は、幼少期を過ごした戸越銀座商店街(東京都品川区)への皮肉を込めて作ったけど、東京を離れた今はふるさとを想う曲に気持ちが変わったと話します。ふるさとは、離れて観るとわかることがあると。
「夜明け前」は福岡へ来てから書いた曲で、確かようやく福岡の地に受け入れられたと感じたことを詞にしたと話してました。※日数が経ってしまい、記憶がボケてしまいました。


※イノトモのセットリスト
わたげのおさんぽ
(※タイトル不明カバー曲)
シロツメ草

次はイノトモさん。
1曲目は「わたげのおさんぽ」。NHKのみんなのうたで流れた曲です。
会場にはこの曲をリクエストしたイノトモさんの父をはじめ、ご家族や親戚の方たち。※確かご実家は姪浜(めいのはま)とブログで読んだ記憶があります。
父が中洲のスナックのカラオケでこの曲を歌っていると話してたけど、想像できないと話しておられました。

18歳で上京したイノトモさんは最初ジャズクラブでカバー曲をうたっておられたそうです。※ジャズクラブと舌足らずに喋り、会場から笑いが。
師匠は水森亜土さんだとか。

ラストは「シロツメ草」。ファーストアルバム「グレイプフルウツ」の最後に収録されている曲です。このアルバムもあの頃よく聴いたな。


※福島康之のセットリスト
(タイトル不明)
家庭教師
(タイトル失念)

※アンコール
You Are My Sunshine(カバー曲)

後半ラストは福島さん。
演奏前にイノトモさんが福島さんへ感謝の気持ちを話します。
ソロで音楽を続けるよう背中を押してくれた。結婚出産の大変な時期にもステージを用意してくれた。メジャーを離れたときも(福島氏が)レーベル「HOME WORK」を立ち上げ、作品を出し続けることができた。私が音楽を続けてこられた8割は福島社長のおかげです。

福島氏は、イノトモさんの「坂道」のPVを偶然観たのがきっかけで彼女に興味を抱き、支援するようになっていったそうです。
一緒にやろうかとイノトモさんに促す福島さん。このおふたりのデュエットというと「夏のキムチ」かなと想像したのですが、確か初めて聴く曲でした。でもキムチだったかも。

子どもの頃住んでた東京の高田馬場のことをうたった「家庭教師」ともう1曲うたい、アンコール。
お終いは3人がステージへ上がり「You Are My Sunshine」を会場の皆とで合唱。






終演後、12年前に初めて買ったイノトモさんのCD「やさしい手」にサイン。そして、ふたりで写真を撮ってもらいました。

あの頃、ラジオから聴こえてきたやさしいうた声に救われた。そう、伝えました。

握手。今度はいつ会えるでしょうか。






最新アルバム表題曲「眠る猫」のPVができました。