イノトモさんの里帰りライブ | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
2月10日。
夕べは実に6年ぶりに、イノトモさんのライブを観に行きました。

学校帰りに中洲川端驛で下車。
食事などを済ませてから、博多区古門戸町(こもんどまち)にある美容室グラムへ。

古民家を改装したような趣(おもむき)のある美容室ですが、この店は夜にはライブスペースとしても使用されているようです。


配線ケーブルでタマを取る猫さん。




早くはやく~!おきゃくさんがお待ちかねだよ。と、指示を出す猫さん。


磨りガラス越しにニャオン。
どうやら看板猫さんのようです。


ポーズをとってくれました。
まさに看板猫。自分の役目をよく知ってます。
名前を伺うと、いろいろな人に「くろ」とか「ちび」などと呼ばれていて、とくに決まっていないかも、とか。

19時少し過ぎて開場。
中はとても広く、天井も高く、ライブスペースと飲食休憩スペースとに分かれていました。
サンドウイッチと、ロンサカパという初めて聞くお酒にチャレンジ(ラム酒だそうです)。おいしかった。
ほかに、青海苔等で出演者の繪を描いた特製のたこせん(蛸煎餅、大阪の名物だそうです)や、手作りのおでんやおむすびも。


糸島市で作っている迦陵頻伽(からびんか)という、瓢箪(ひょうたん)をボディにして仕上げたスピーカーやランプも展示されていました。
ライブスペースのスピーカーも迦陵頻伽です。







一時的に猫の額のような古門戸町の人口密度が上がりました。
たくさんの観客と猫1匹。くろさんは人懐っこく観客ひとりひとりの足元にすり寄ってあいさつ。走ってもドリンクを蹴らない、バッグで爪とがないなど、さすが看板です。お腹が少しだけ白い黒猫。

この日はスリーマンライブ。
一番手は塚本功さん。イノトモさんの古くからの音楽仲間で、楽曲「タンポポ」の作曲者でもあります。
6年前に東京まで観に行ったイノトモさんの10周年記念ワンマンライブでギターを弾いておられた方ですね。今でもよく憶えています。
今は福岡へ越して来られたとか。

「Moonlight Serenade」など、カバーを3曲と、オリジナルの「君をさがして」「Rock 'n' Roll」を演奏。
無口で渋い音楽家という印象を抱いていたのですが、明るく饒舌な方で、そしてやっぱりギターテクニックはかなりのもの。早弾きもすごかった。
GibsonのES-175というエレキギターをお使いのようです。
長大なケーブルを引っ張って演奏中に隣の飲食スペースまで歩き、沸かせました。




次は、ステージのお手伝いをされててお店の方だと思ってた、やはり福岡の音楽家とんちピクルス(松浦浩司)さん。

※セットリスト
バスセンター
夜風
ポンポン船と怪獣
夢の中でないた
どうだいドラえもん
鍾乳洞の長い旅

MCがおもしろく、ウクレレ弾き語りでうたい、2曲目からは、以前ユニットを組んでいてこの日は京都から駆けつけたという版画家の友田るみさんもステージにウクレレとボーカル、コーラスで参加。(友田さんはたこせんの販売も担当)
「夜風」はマイクレスの生うたで披露。突然の出番?で友田さんあたふた。
更に4曲目からは塚本さんも再登場。3人でのステージとなりました。

ラストは会場に効果音とBGMを流し、とんちさんおひとりで静かに語るように、また時にラップのようにリズミカルに絶妙なタイミングで聴かせる「鍾乳洞の長い旅」が印象深かったです。

今夜のライブタイトルは「歌う3匹ブーフーウー」にしようとしたけど却下されたと話し、沸かせました。




少し休憩をはさんで、トリはイノトモさん。
ファンになって12年半。地元の福岡市でライブは本当に久しぶり。

※セットリスト
Allelujah(ハレルヤ、Fairground Attractionのカバー)
愛のコロッケ
ゆめいろワルツ
タンポポ
(タイトル失念ジャズカバー曲)
「鍾乳洞の長い旅」アンサーソング
眠る猫
青い星
坂道

※アンコール
卒業写真(荒井由実のカバー)
You Are My Sunshine(カバー曲)

6年ぶりのイノトモさん!ゆるい雰囲気も、少しもお変わりないですね。
愛用のギタレレで弾き語り。1曲目は出演者のリクエストで洋楽のカバー、ハレルヤ。
これ憶えてます。確か6年前のワンマンライブで最初に演奏された曲ですね。
MCで、学生時代にクラスに井上姓が3人いて、私はイノトモと略されるようになり、それが気にいってデビュー後もずっと使っていると話します。

次は思い出の「愛のコロッケ」。あの頃、よく聴いたな。

新アルバム「ねむるねこ」収録の「ゆめいろワルツ」。
MCで、ねむるねこの制作を終えたけど、お金のモンダイが発生。そこへ、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」にこの曲を使用してもらっていた時の印税が入り、事なきを得たとか。私はこれを宇宙銀行と呼んでますと沸かせます。

「タンポポ」から3たび塚本さんが登板。
タンポポ制作時、本当は3曲書いてもらったけど、レコード会社の都合で採用されたのはこの曲だけと、裏話。
予定に無かったのか、コード憶えてる?と塚本さんに訊くイノトモさん。
一度やり直しとなり、イノトモさんもギターを取り出してコードを確認。
予定に無くてもすぐに音をアドリブで合わせられる、塚本さんはすごいひとです。

先ほどのとんちさんの「鍾乳洞の長い旅」が私は好きで、そのアンサーソングを書いてきましたと、A.ギターを弾き乍ら静かに語ります。
とんちさんのは、鍾乳洞の内と外で時間の流れが違っていたでしたけど、こちらは、鍾乳洞を出ると世界も季節も違っていたといった内容でした。
この晩限定ソング。

次の「眠る猫」のことをはなしていると、突然先ほどのくろさんが走ってステージへ上がります。
まるで猫の話をしているのがわかるみたい。否、きっと解っているのでしょうね。

ラストは「坂道」。
イノトモさんは福岡市ご出身ですが、田川市に住んでおられたことがあったらしく、この曲はその頃の思い出を曲にしたとか。
東京は八王子市の高尾山まで行かないと山が見えない。福岡へ帰ってきたらすぐに山が見えるので好きだと話しておられました。

最後はとんちさんと友田さんも再登板して5人でアンコール!
ライブは終わりました。







終演後、あいさつ。新アルバムの感想など話し、サインを入れてもらいました。
猫好きとしては外せない、ねむるねこ手ぬぐいも購入。
イノトモさんを撮らせてもらいましたけど、会場は暗く、GRはISO1600でも手ブレしてしまいました。

イノトモさんのライブは今夜もあります。
この後出かけます。楽しみです。