やったぜ、東野圭吾
東野圭吾が「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞した。
おめでとうございます。
夜のニュースでやらないか見ていたら、小嶋社長の証人喚問と、宮崎勤の死刑判決、阪神淡路大震災、
さらにライブドアとニュースが目白押しで、なかなか映らなかった。
NHKでやっと数分見られたが、東野圭吾はとてもうれしそうで、「勝てて良かった」と言っていた。
その前に「落ちるたびにやけ酒して選考委員の悪口を言った」と暴露したのが笑えた。
確かに「秘密」「白夜行」「片思い」「手紙」「幻夜」と候補になって、今回の受賞で長い道のりだったようだ。
しかし「容疑者X」は強烈なトリックが炸裂する純然たるミステリで、万人受けする小説とは思えないので、
やはりこれまでの累積での受賞なのだろうか。
どうせなら「秘密」か「白夜行」であげておくべきだったぞ、選考委員…。
「容疑者X」は普通に読んでいたら、とても驚いてしまった。
こんなトリック、まだあったんだ、という感じ。
ただ図書館司書の扱いが欠点。
読んでいてそんなことしないだろうと思ってしまった。
二階堂零人というミステリ作家が、自分のHPで「容疑者X」は本格ではなく、
これを本格と評価する批評家はおかしい、と問題発言したのもご愛敬か。
これで「このミス」「ほんミス」「文春」に引き続き「直木賞」で、四つの賞をとってしまった。
すごいぞ、東野。
なお、伊坂幸太郎はまたとれなかったけど、
「砂漠」が最高なので、これで次回の直木賞はとります、絶対。