お詫び
テーマ:代表より今回の私の行動により,当会の趣旨にご賛同頂きけいた君をご支援下さった多くの方々や,また主治医の先生を始めとする関係各位に大変なご迷惑・ご心配をおかけし,またご不快な思いをさせてしまった事に対し,当会の代表者として留まるかどうかは現在保留中の身の上ながら,合わせて私個人としても心より深くお詫び申し上げる次第です。誠に申し訳ございませんでした。
今回我々が受ける事の出来た多くのご支援や巨額の募金に対する考え方,あるいはそれを受ける者としてあるべき姿など,その根本的な見解が,私とけいた君の両親との間で埋めようのないほどに大きく食い違っていた事が今回私が引き起こした事件の原因であり全てです。もちろん起訴猶予という結果は,当会が罪のない子供だけは何とか救ってやりたいというただそれだけの理由で発足し,その趣旨には一切の変わりがないまま現在に至っている事や,それが高じてあくまでも私が個人的に引き起こした事だったという点を最終的には当局にもご理解頂けた結果ではあるのですが,しかしたとえ起訴はされなくとも,事件を引き起こしたと言う事実には何ら変わりはありませんから,今はただその事実を真摯に受け止め,お詫びを申し上げる以外ありません。
延べ20日間に渡る拘留期間中,留置場の中で私は色々な事を改めて考え直しました。思えば当会を立ち上げてから一年余り経って初めての事ですが,その子供だけは何とか助けてやりたいと言う当会の趣旨にご賛同下さった多くの方々の善意の塊とも言える募金の重圧から,たとえ一時的にとはいえ開放される事が出来た中でまず思った事は,当会の代表者としての自分と私個人としての自分,その境界線を,この一億円にも上る巨額の重圧を受け続けて来た過程で,知らず知らずの内に見失ってしまっていたという事です。
考え方が違うと言うのなら何故最初にその事を確かめなかったのか,というご指摘も当然あるでしょう。今となればそれも全くその通りです。発足当初にはそんな事を考える余裕などどこにもなかった,確かにそれは事実ですが,しかし仲間内の事でもあり,全てが信頼関係の上に成り立っているものと勝手に思い込んでそれを怠ったのは明らかに私の不覚でしたし,また八千万円もの募金が実際に集まるという確信など全く持てなかった事もそれを助長させる事に繋がった一因だと思います。今回の募金活動を通じ,移植患者本人はもちろんですが,それを取り巻く環境や,大部分の方々には全く知られていないにも関わらず,しかし必要不可欠な存在として密接に関わっておられる多くの関係者の存在や影の尽力,またその余りにも過酷な実情などを知るまでに深く関わるようになって行くに連れ,募金だけではなく,そういう部分をも含めた支援に対する感謝の気持ちが両親から感じられないという私の個人的な感情は,いつしか自分でも制御出来ないほどに大きく膨れ上がって行く事になりました。
これをお読み頂いている方々に一番にお詫びしなければならないのは,この時点で当会の代表者としての私に立ち戻れなかった事に尽きると今では私はそう思っています。考え方の全く異なる,通じない相手にいくらそれを求めた所で結果は知れています。にも関わらず,今にして思えばその時の私はやはり個人的な感情に囚われ過ぎていたのでしょう,彼ら自身が変わる事にのみ私の気持ちは向かって行く事になりました。その事が,当会が救う会として向かっていた方向を結果的に狂わせる事にもなりかねないと気付かずにです。
何よりも重要な事は子供が救われる事なのであって,初心に戻れば我々が望み,そして当会が存在する唯一にして最大の理由でもあった元気な姿での帰国を多くの方々のご支援によって実現して頂いた事,そもそもを言えばただそれだけで良かったのだ,という代表者としての立場にその段階で立ち返る事が出来さえすれば少なくともこんな事にはならなかったのだと,関係各位に対するお詫びの気持ちと共に今は強くそう思っています。
その上で今後当会をどうするかについてですが,詳細についてはまだ検討中のため取り急ぎ次の二点を考えています。まず第一に,以後皆様に対するけいた君の状況報告等については,松田夫妻が自らHPを立ち上げその中で彼らが直接行って行く事になりました。そのため,正確な時期は現時点ではまだ不明ながら今後は当会を経由せず皆様より直接お問い合わせ頂ける事になります。開設され次第そのHPアドレスは当ブログ上にも掲載しご案内させて頂く予定でおりますので今しばらくお待ち下さい。第二に,記事が下段にずれ込むため若干の間隔を置いた後で,後日これまでの収支のご報告をさせて頂きます。
当会がこれまで会計報告を行わずに来た理由は,コロンバス小児病院からの最終回答が未だ届いておらず,そのために現在当会が保有している残金を余剰金と確定出来なかったためでした。実際にICUでの予期せぬ治療等もありましたし,何より今回の渡航先であるコロンバスは日本人の受け入れが初めてと聞いていた事もあって参考となる前例がありません。加えて我々には,よくある余剰金の凍結に関してその意味が理解出来なかった事から,当会では当初よりこの凍結に関しては全く考慮に入れていませんでした。そのため移譲方法はその時点で考える事として,会計報告後,余剰金は同様の子供達へ直ちに全額お渡しするとの考えでおりました関係上,仮にその後に追加請求が届いた場合に対処出来なくなる恐れがあると考えたためです。
しかし今回の件で,仮にもお預かりした募金自体に疑惑を抱かれるような事だけはあってはなりませんし,それはまた当会の本意でもないとの判断から,病院からの回答の有無によらず追って当面の収支をご報告し一旦会計を〆させて頂く事と致します。なお,その際に改めてご案内致しますが,皆様からの募金は当初より一貫して当会にて管理しており,それは支出に関しても全く同様です。そのため,一部にはこの募金を松田氏が個人的に流用したとの憶測もあるようですがそのような事実はありません。
最後に,このような状態の中,僅か二週間足らずの間に千名を超える多くの方々からのご署名を頂けた事に深く感謝申し上げます。当会が今後どういう方向に進むにしても,最終的に締め括る時には皆様にもご納得頂ける形に出来るよう,今後につきましては常にその事を念頭に置きながら考えて行きたいと思っております。引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。
けいた君を救う会 水澤 滋

















