兵庫・神戸 世良美術館



Keipyon’s Pialog ~neo

清水マコさん 担当のフライヤー。

今までとは違い、

写真・曲目・プロフなど、

しっかり入れたチラシにしたかったですが、

とっても素敵に仕上げて下さいました(^^)


《演奏曲目》

  J.S.バッハ/パルティータ 第1番 変ロ長調

                     BWV.825

  モーツァルト/ソナタ 第8番 イ短調 K.310

  ドビュッシー/ベルガマスク組曲

           ピアノのために

           喜びの島

   ♪アンコール♪

     ドビュッシー/前奏曲集 第2集より 「花火」

     J.S.バッハ/フランス組曲 第2番 ハ短調 

                BWV.813より アルマンド



♪前年夏の、

 チェンバロの恩師・通 彫子先生の、

 あまりにも突然の訃報。

 かなりのショックでした。

 その秋に、世良での「偲ぶ会」が開催され、

 その時に、

 この、先生の想い出の世良にて、

 自分のせめてもの、「感謝と追悼」の気持ちを...と、

 リサイタルを開催する決意をしたのです。

 曲目は、

 やはり先生に教わって、

 そして先生が、本当なら「10年計画」で

 毎年開催のご予定だった世良でのリサイタル、

 その第1回目(2003年)で演奏されていた

 パル1を最初に。

 そして、ウィーンで研鑚された、通先生にちなんで、

 大学1回生の実技試験の課題曲でもあった、

 モーツァルトのK.310のソナタ。

 (のだめの影響もあったかな!?^^;)

 そして、後半はやっぱり...

 「あなたは、この分野の人なのね」と

 先生に仰って頂いたドビュッシーを。

 先生にも聴いて頂いたベルガマと、

 バロックの影響を受けたピアノのために、

 そして、2004年のオール・ドビュッシーにて...

 先生がわざわざリハを聴きにいらして下さって、

 急がれてたようですぐ帰られたのですが、

 居合わせた私の母親に

 「喜びの島、聴きたかったんだけど...」

 と仰っていたそうで...。

 と、決意は良かったのですが...

 既に演奏済みの曲が殆どだったので、

 ついついタカをくくってしまっていたのと、

 この年の春頃から、しつこく続く胃の不調に悩まされ、

 そのストレスから、婦人科トラブルまで引き起こしてしまい、

 なかなか練習がはかどらず...。

 前準備&プロモの、前月の2つの本番も、

 あまり出来は芳しくなく、

 やはり、バロック&古典を人前で弾く、と言うプレッシャー、

 そうすると、自信があったはずのドビュッシーも不安に...。

 真剣に「キャンセルしよう」と思ってしまった程でした。

 しかし、そんな自分を救ってくれたのは、

 やはり、通先生への想いと、

 フライヤーを担当して下さったマコさんが、

 同時期に初の個展を開かれ、

 特に「ある絵」に目が止まり...

 鍵盤から溢れるパステルカラー...

 「小川先生の演奏は、正に、こうなんですよ」

 思わず、涙が溢れました。

 何か、固定観念に縛られていた自分を、

 救ってくれ、そして勇気付けられた、

 マコさんのイラストとお言葉でした。

 当日、

 世良という会場、作りが大理石なので、

 響き過ぎるのが懸念でしたが、

 椅子を置き、そして人が入ると、それは随分緩和され、

 かなり弾き易くなっていました。

 開演して、

 皆様にお辞儀する前に、

 ピアノの横に飾った、通先生のお写真に、一礼させて頂きました。

 きっと、通先生が、天国から見守ってくれていたのだと思います。

 何かしら、温かい空気に包まれて、そして「支えてもらった」

 と思います。

 やはりところどころ乱れはありましたが、

 何とか弾き通せたのは何よりです。

 一番懸念のモーツァルトは、

 某大物女流ピアニストの先生にレッスンを受けた甲斐もあって?

 パッセージに乱れも出ましたが、

 あれでも一番マトモに弾けました(笑)

 今回、合間に30分間のティータイムを設けたので、

 前半のバッハ&モツにかなり神経を尖らせたのと、

 やはり、この30分間が長かったのか、

 後半のドビュッシーは、やや疲れが出た場面もありました。

 ピアノのためにの「トッカータ」が、予想以上に苦戦でした。

 それでも、ラスト、喜びは、

 天国の通先生まで届くように...と、

 自分の想いを出したつもりではあります。

 後、後半は、通先生の想い出や、チェンバロ苦闘談!?など

 MCさせてもらいましたが、

 皆さんの反応が良く、喋り易かったです(笑)

 アンコールは、自分にとって「名刺代わり(おこがましいけど^^;)」

 で、通先生にも聴いて頂いた「花火」と、

 チェンバロの一番最初の発表会で弾かせて頂いた、

 フランス組曲2番のアルマンドを。

 とても素直な気持ちで弾けたと思います。

 通先生に対しての、せめてもの自分なりの想いでもあり、

 又、それだけに“区切り”ともなった、

 リサイタルだったと思います。


当日についての、旧ブログの記事→コチラ



☆は林 由紀さん

★はあつきさん  

その他は、私の母、及び私撮影



Keipyon’s Pialog ~neo
世良美術館の外観。★



Keipyon’s Pialog ~neo
こんな立派な看板に。☆




Keipyon’s Pialog ~neo
エントランスは、素敵にお花で彩られてステキです。

中に小さ~く、リハ中の私が。☆



Keipyon’s Pialog ~neo
そ、こんな感じで、リハってました(笑) ☆



Keipyon’s Pialog ~neo  

Keipyon’s Pialog ~neo
暫くして、感覚を掴む為に、ドレスに着替えて。

まだ、顔も頭も作ってましぇん(汗)

因みに、日付がおかしいのはご了承を(>_<)



Keipyon’s Pialog ~neo
リハを終え、顔と頭を作って、待機中(笑)



Keipyon’s Pialog ~neo
客席。★



Keipyon’s Pialog ~neo
そして、今回の重要ポイント!!

ピアノの横に、通先生の、2003年リサイタルの際の、

とっても素敵な笑顔のお写真と、

2003~2005年、世良でのリサイタルのプログラムを

置かせて頂きました。薔薇の一輪差しと共に。

演奏前と後に、一礼させて頂きました。

因みにお写真は、通先生の某門下生のご主人から

提供頂きましたm(__)m



Keipyon’s Pialog ~neo
Keipyon’s Pialog ~neo
もう一つ、今回の重要ポイント。

ご自身のリサイタルや発表会の半ばで、

「音楽は、お菓子とワインを片手に愉しむものよ」と、

ティータイムを設けておられた、通先生のスタイルに倣って、

プログラムの半ばでティータイムを設け、

当日受付もして頂いた、お菓子作りの得意なお二人・

ゆきさん&当時の弟子のO.Mさんが

腕を奮って下さいました~\(^o^)/

ゆきさんはクッキー、O.Mさんはケーキ。

2枚とも☆



Keipyon’s Pialog ~neo
当然、ティータイムでは、

お菓子の周りに人だかり(^_^;)

大好評で、あっとゆー間に売り切れたようです。

ケーキ、クリームまで飾られてる~。

私も弾くより、お客の方が良かった!?(笑) ★



Keipyon’s Pialog ~neo
今回のリサイタル、

ティータイム後の2部では、MCも頑張りました(汗)

通先生の想い出話、チェンバロの苦労話などなど。

皆様「うんうん」と頷いて下さり、話し易かったです(^^)

↓は☆


Keipyon’s Pialog ~neo


Keipyon’s Pialog ~neo
最後の「喜びの島」を何とか弾き終え(^_^;)

戴いた花束と共に、アンコールに応えさせて頂きました。☆



Keipyon’s Pialog ~neo
無事に終演!!

花束とプレゼントに囲まれ、

そして勿論、通先生と共に(^_^)v



Keipyon’s Pialog ~neo

Keipyon’s Pialog ~neo
今回、

本当に沢山の花束&プレゼントを戴き、

感謝感激でしたm(__)mm(__)m

リサイタルまでの過程は、本当に苦しいものでしたが、

当日お運び頂いたお客様は勿論、

足を運べなくとも、励ましのお言葉を戴いた皆様、

そして、リサイタルに尽力して下さった方々、

そして勿論家族にも。

「皆の支えあってこその自分」なのだと、改めて強く想いました。


そして何より、

当日は、何だか、温かい空気に包まれたようでした。

きっと、天国から、通先生も聴いて下さったのだと思います。


本当に、先生に、感謝致しますm(__)m