ケトシスコーナーとは言いつつ、なぜかケトシス流○○対策のコーナーに

なりつつある今日この頃。

 

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、今日取り出したる棋譜は、先手四間飛車VS左銀急戦です。

 

途中までは、ケトルさんも、定跡通りの指し回しで、さすが本家は

なんでも知ってるなぁというところでしたが、所々に「らしい」指し回しや

「おしい」指し回しありで、結局この将棋を落としてしまいますが、

よく考えれば、勝ちの変化がたくさんあり、見どころがあります。

 

よって本局を取り上げます。

棋譜は最後に上げますので、検討されたい方は、定跡書も片手に

見比べてみてはいかがでしょうか?

 

まず、第一図

 

 

86歩を突き捨てて、75歩としたところに、なんとおったまげの

26歩です。

ちょんまげ美濃とはよく言いますが、なかなかこの手はさせません。

この手の意図するところは後々の変化を読まないと意味が理解できませんが、

この歩を取ってくれれば反撃ができる、2筋に歩が利くなどの意味があります。

 

第二図

 

ここでは、すでに優勢で、おそらく、平凡に65桂で十分でしょう。

以下、64銀右53桂成同金直65歩で銀が2枚取れます。

ケトルさんの選択は65銀!

俗手には目もくれないところが光りますね。

敢えて打たないのがケトシス流です。

 

さて、最終図

 

ここでは、黙って91角成が正解だったようで、14香や15香を走って、

55歩とめるとか、(詰めろ)とかで十分でした。

本譜は、22金以下精算してしまい、ちょっともったいなかったですね。

ここが最後の勝負所でした。

 

如何ですか?

駒を渡しても、最終図のように金銀の要塞を築けば、無双モードが

炸裂です。

そのための捌き方、ぜひ参考になさってください。

 

ではまた、解析コーナーでお会いしましょう!

(´・ω・`)ノ チャオ♪ 

 

けいま

 

開始日時:2007/06/21 3:38:36
棋戦:近将道場
戦型:先手四間飛車
先手:けとる
後手:左銀

▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △8四歩    ▲6八飛    △8五歩
▲7七角    △6二銀    ▲7八銀    △5二金右  ▲1六歩    △1四歩
▲3八銀    △4二玉    ▲4八玉    △3二玉    ▲3九玉    △5四歩
▲5八金左  △7四歩    ▲2八玉    △9四歩    ▲9六歩    △4二銀
▲5六歩    △5三銀左  ▲9八香    △4二金上  ▲6七銀    △6四銀
▲7八飛    △8六歩    ▲同 歩    △7五歩    ▲2六歩    △7六歩
▲同 銀    △7二飛    ▲7四歩    △同 飛    ▲6五歩    △7七角成
▲同 飛    △5三銀引  ▲7五歩    △8四飛    ▲8五歩    △8二飛
▲4六角    △7三歩    ▲7四歩    △3五角    ▲同 角    △同 歩
▲4六角    △6四歩    ▲同 歩    △8八歩    ▲7三歩成  △同 桂
▲7四歩    △8九歩成  ▲7三歩成  △同 銀    ▲6五銀    △7二歩
▲7四歩    △8五飛    ▲7三歩成  △9九角    ▲7六飛    △7三歩
▲同飛成    △6五飛    ▲7四銀    △6九飛成  ▲6三歩成  △6二銀打
▲5二と    △7三銀    ▲4二と    △同 銀    ▲5九金打  △7八龍
▲7三銀成  △6五飛    ▲5七桂    △6六飛    ▲6七歩    △5六飛
▲6三成銀  △2二玉    ▲6四角    △5一銀    ▲4五桂    △9八龍
▲3一銀    △1二玉    ▲1五歩    △同 歩    ▲2二金    △同角成
▲同銀成    △同 玉    ▲3一角打  △1二玉    ▲9一角成  △2六飛
▲2七香
*第109手、▲2七香:▲2七銀が良かったかも知れません。
* 読み:▲2七銀△1六桂▲同香△1九銀▲1七玉
△1六桂    ▲3九玉    △2八金    ▲4八玉    △5六香    ▲7五角成
△2七金    ▲1六香    △同 歩    ▲3六歩    △3八金    ▲同 金
△5八香成  ▲同 金    △5六香    ▲6八桂    △5八香成  ▲同 玉
△5六香    ▲5七香    △6九銀    ▲同 玉    △7九と    ▲5八玉
△6九銀
まで134手で後手の勝ち