歴代棋士ランキング | けいまくんのひとりごと

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大山康晴15世名人以降の棋士の総合ランキングを考えてみました。
これはその棋士が引退までのタイトル獲得数、通算勝利数、通算勝率の観点で考えたものです。
大山15世名人以前の棋士、例えば木村14世名人、升田実力制第4代名人や塚田名誉9段については、自分ではよくわからないので割愛させていただきます。
以下の数字は2014年3月31日時点での数字です。

1.羽生善治・・・19世名人、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖
  通算1270勝489敗 勝率0.7220 
  タイトル獲得86期(竜王6期、名人7期、王位15期、王座21期、棋王13期、王将12期、棋聖12期)
  棋戦優勝42回(NHK杯10回、日本シリーズ5回等)、竜王戦1組以上23期、A級以上21期
2.大山康晴・・・15世名人、永世十段、永世王位、永世王将、永世棋聖
  通算1433勝781敗
  タイトル獲得80期(名人18期、九段6期、十段8期、王位12期、王将20期、棋聖16期)
  棋戦優勝44回(NHK杯8回、日本シリーズ1回等)、竜王戦1組4期、A級以上44期
3.中原誠・・・16世名人、永世十段、永世王位、名誉王座、永世棋聖
  通算1308勝782敗
  タイトル獲得64期(名人15期、十段11期、王位8期、王座6期、棋王1期、王将7期、棋聖16期)
  棋戦優勝28回(NHK杯6回、日本シリーズ1回等)、竜王戦1組18期、A級以上29期
4.渡辺明・・・永世竜王
  通算475勝228敗 勝率0.6757
  タイトル獲得14期(竜王9期、王座1期、棋王2期、王将2期)
  棋戦優勝7回(NHK杯1回等)、竜王戦1組以上9期、A級4期
5.谷川浩司・・・17世名人
  通算1235勝753敗 勝率0.6212
  タイトル獲得27期(竜王4期、名人5期、王位6期、王座1期、棋王3期、王将4期、棋聖4期)
  棋戦優勝22回(NHK杯1回、日本シリーズ6回等)、竜王戦1組以上21期、A級以上32期
6.米長邦雄・・・永世棋聖
  通算1103勝800敗
  タイトル獲得19期(名人1期、十段2期、王位1期、棋王5期、王将3期、棋聖7期)
  棋戦優勝16回(NHK杯1回、日本シリーズ3回等)、竜王戦1組12期、A級以上26期
7.森内俊之・・・18世名人
  通算849勝475敗 勝率0.6412
  タイトル獲得12期(竜王2期、名人8期、棋王1期、王将1期)
  棋戦優勝12回(NHK杯2回、日本シリーズ1回等)、竜王戦1組以上16期、A級以上19期
8.佐藤康光・・・永世棋聖
  通算934勝534敗 勝率0.6362
  タイトル獲得13期(竜王1期、名人2期、棋王2期、王将2期、棋聖6期)
  棋戦優勝11回(NHK杯2回、日本シリーズ2回等)、竜王戦1組以上21期、A級以上17期
9.加藤一二三
  通算1315勝1119敗 勝率0.5403
  タイトル獲得8期(名人1期、十段3期、王位1期、棋王2期、王将1期)
  棋戦優勝23回(NHK杯7回、日本シリーズ2回等)、竜王戦1組4期、A級以上36期
10.丸山忠久
  通算782勝424敗 勝率0.6484
  タイトル獲得3期(名人2期、棋王1期)
  棋戦優勝12回(NHK杯1回、日本シリーズ2回等)、竜王戦1組15期、A級以上14期
  
9人はすぐに浮かびます。その上で中原さんの3位と加藤さんの9位はほぼ確定として、悩むのは次の点です。
羽生さんと大山さんはどちらが上か?
谷川さんと渡辺さんはどちらが上か?
米長さん、森内さん、佐藤さんのランク付けは?

・羽生さんと大山さん
大山さんは60台になってもなお、30以上も年下の谷川さんや40以上年下の羽生さんに勝ったり、
59歳で24年が離れた中原さん相手に王将を防衛するなど、年をとっても棋力がほとんど衰えなかった偉大な棋士ですが、
羽生さんは恐らく通算タイトル獲得数が100に迫り、通算1600勝を達成し、生涯勝率0.65以上で引退するであろうと思われるので、
羽生さんに軍配を上げました。

・渡辺さんと谷川さん
恐らく通算の勝数では谷川さんが少し上で、生涯勝率では五分五分と思います。
通算タイトル獲得数では、今後羽生さんと森内さんが衰えてくると思うので、
渡辺さんの方が上に行きそうです。

・米長さん、森内さん、佐藤さん
通算の勝数は佐藤さんが一番になるでしょう。
生涯勝率は佐藤さんと森内さんがほぼ同レベル、米長さんが少し落ちます。
タイトル獲得数は森内さんがどこまで伸ばせるかによるでしょう。
佐藤さんはタイトル獲得数は米長さんまでは到達しないと思います。
米長さんがタイトル獲得数で森内さんと佐藤さんを上回り、かつ過半数のタイトルを獲得したことに敬意を表して
米長、森内、佐藤の順番とします。

それで10位は誰がふさわしいのだろうと思います。
候補は二上九段、内藤九段、高橋九段、南九段、丸山九段、郷田九段、藤井九段、深浦九段、久保九段です。
取ったタイトルの格では丸山九段か藤井九段
通算タイトル獲得数では南九段
通算勝利数では丸山九段、郷田九段、深浦九段のいずれか。
通算勝率では丸山九段か深浦九段となるでしょう。
いろいろ考えましたが、名人2期獲得と勝利数、勝率の観点から丸山九段にしました。

今の若手棋士でベストテンに入る可能性があるのは豊島7段、広瀬8段でしょうか。でも道は険しそうです。
こうしてみると羽生世代の強さがわかります。


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