もう日本のメディアで出ているが、3月17日に日本のINAC神戸とアメリカのHope Soloの所属するSeatle Reignが練習試合をすることとなった。
しかしこの試合は単に練習試合以上の意味があるようだ。
2月14日付Equalizer SoccerでGMのCarnellが語っている。
「私たちはある種の長期的パートナーシップに向かって仕事をしていると思っています。まだ何もないけれど。すごい道のスタートなの」
「多分彼女たちは好意をもって戻ってきて、私たちのところでプレイしてくれるでしょう」
これでINACの選手はアメリカへ移籍する道が開けるかもしれない。
そしてINACもオーナーが切望しているように、アメリカの選手を期間限定でもレンタル移籍が可能になるだろう。
Seatleの選手は代表クラスは年俸2000万円だが、それ以外はそんなにもらえないだろうから、シーズンオフの期間に日本に行けるのは大歓迎だろう。
問題はこれでますますINAC一強化がすすむということ。
アメリカなどはプロリーグで戦力が均衡するように、ドラフト制度などのシステムをつくっている。
ドイツは多分地方分散的風土なんだろうが、必ず対抗馬が出てくるようになっている。今の女子はもう4強状態になりどうだ。
1強ではリーグ活性化は難しいだろう
2強だった男子スペインリーグでさえ、スペイン経済の沈滞と共に他のクラブは悲惨な状況となっている。
それに比べ、ドイツブンデスリーガは、協会を先頭に活性化に努力して、昨年の収入は2000億円、利益的にも53億の黒字を出し、名実ともにプレミアに次ぐ地位でその差を縮めている。
代表も世界ランク2位となり、チャンピオンズリーグにも2クラブが残っている。
現在、INAC以外の女子選手はプロになるには、代表になるしかないという狭き門。
人気や他の収益まで全部INACに集中している。
ベレーザからは今年永里 亜紗乃と岩渕 真奈がドイツへ移籍した。
ヨーロッパはUEFAがヨーロッパ全体の活性化のためにいろんな手を打っており、EURO2013を機に、大きく躍進していくだろうことは間違いない。
しかしこの状況はどこかで頭を打つまで直らないだろうね。
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