8月23日、ヤングなでしこメンバーは第3戦スイス戦にむけて東京に移動。サッカー用に特別に整備された秩父宮ラグビー場で練習を行った。
ニュージーランド戦、大試合でのオウンゴールを初体験してしまった仲田 歩夢は
「思い返すと『なんで、あんなことに…』って悔しくなる。ショックというか、嫌になるので思い出さないようにしているけど…」。
と悔やみ
同僚や家族から多くの激励を受けて
「気持ちを切り替えて頑張りたい」
と前向き
猶本 光は
「点をいっぱい取って勝ち点3を取るのがやるべきことだと思う」
田中 陽子は
故障しているFW京川 舞からも「ナイスシュート」とメールをもらったとのことで、
「次も全ゴールにからむ」
ゴールを決めたときに、彼女はヘアバンドを手にしたが、それは京川からプレゼントされたものだとのことだ。
田中 美南は
「お客さんがいっぱい来るのでその前で最初から点をとりたい」
と言った。
スイスに勝つのも、グループ首位もそんなに難しいことではないだろうが、決勝トーナメントの戦略をどう組んでいくか。
しかしこの年代は、とにかく一戦一戦全力でいいのかもしれない
この日もグループC,Dで激闘が繰り広げられた。日本だけでなく、アメリカが引き分けるなど、U-20の試合は高校野球のように面白い。
グループC
北朝鮮ーアルゼンチン 9-0
さすがにこの試合だけはお話にならなかった。
アルゼンチンの守備はまったくなってなく、ずるずると下がるので、ボックス内に易々と侵入できる。
国際試合のレベルとはちょっといえない。
16分にYun Hyon Hiが得点して、Kim Um Hwaが5点、Kim Su Gyongが3点。
前半だけで6点で、後半をやらすのが可哀想なほどだった。アルゼンチンGKは情けないようで涙していたようだ
アルゼンチン国旗を持って応援していたおじさんが、「信じられない」というような顔をしていたのが印象的だった。
まったくアルゼンチンの人なら我が目を疑うだろう。もっとしっかり育成してくれよ。
ノルウェーーカナダ 2-1
ノルウェーがカナダに逆転勝利を収めた
カナダは序盤有利に試合をすすめるも、ノルウェーは16分、スルーパスに追いついた選手がボックス内で倒されてPKを得るが、Ada Hegerbergのキックが甘く、GKがキャッチ
絶好のチャンスを逃したノルウェー、前半44分にカウンターからカナダのJenana Richardsonが1対1になりゴール
絶対絶命かと思われたノルウェー、後半52分、右からCaloline Hansenがドリブルでもって入り、GK前でAda Hegerbergにパスしてゴール
それから両チームが勝利をめぐって相譲らぬ戦いを繰り広げるが70分をすぎるとカナダの足が止まってくる。
そしてDFがずるずるさがっていくところを79分ノルウェー、姉のAndrine Hegerbergがミドルシュートで決勝ゴール
ノルウェーは姉妹の活躍で復活
グループCは、北朝鮮が6点、ノルウェー3点、カナダ3点、アルゼンチン0点。
第3試合はアルゼンチンと対決するノルウェーが有利、カナダは北朝鮮に引き分け以上が求められ、面白くなってきた
グループD
ガーナードイツ 0-1
もう後がないガーナは必死にドイツにくらいつく
ドイツは大半の時間を優勢にすすめるがなかなかゴールが割れない。ガーナはとにかくファールでも何でもドイツを止めようとする。イエロー3枚
しかしこの点では日本人審判佐藤 奈美さんのレフェリングは疑問だった。そもそも故意のファールが許され続ければサッカーではなくなってしまう。いわばクリンチだらけのボクシング
ガーナは明らかに侵入されればとにかくファールで止めるだけだった。こういう姿勢にはもっと厳しくどんどんイエローを出していってしかるべきだった。
もはや引き分けかと思われた91分、83分から入った切り札のLina Magullが左サイドでドリブル、Marozsanとのワンツーからゴール
ドイツはなんとかガーナを振り切った。
美少女と紹介したKathrin Hendrichは後半交代
アメリカー中国 1-1
中国も、第一戦とはうって変わって捨て身でアメリカにくらいついた。
寄せが早くてこずるアメリカ
17分、何とか必死に右サイド奥深く入った中国がコーナー手前で中央にクロス。これをアメリカがカットしそこなって、Shen Leeがゴール
慌てるアメリカに、守りきろうとする中国は1トップを除いて陣内。
しかしアメリカ、36分にKealia Ohaiがゴール左深く侵入してリターンをMaya Hayesが2試合連続自身4点目のゴール
後半、このままアメリカが押し切ると思いきや、中国が粘る
51分、アメリカCKからギリギリで中国がクリア
70分以降は足が止まってきたアメリカに攻め込むシーンもつくる。
終盤、中国ゴール付近でのFKなどをなんとかしのいでドローにもちこんだ。
アメリカはゲーム後、「ありがとう広島」という日本語横断幕を持って場内一周日本がドイツで行った良い習慣を継続してくれたことに胸が熱くなった。
グループDはドイツが6点、アメリカ4点、中国1点、ガーナ0点。
第3戦でグループ首位をかけて米独が対決する
グループC,D第一戦はこちら
エンディングはノルウェーといえばもちろんグリーグ『ソルヴェイグの歌』
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