5月28日、いよいよ女子ブンデスリーガ最終節、優勝かけた2戦、
1.FFC Turbine Potsdam-1. FC Lok Leipzig戦、SG Essen-Schöneb.ーVfL Wolfsburg戦が行われた。
PotsdamとWolfsburgはここまで1ポイントでPotsdamがリード、両者の一戦次第では優勝がどちらになるかわからない試合であった。
とはいえ、Potsdamがホームで最下位のLeipzig相手でよもや負ける可能性はほとんどなかっただろう。
果たして試合は最初からPotsdamペース、Leipzigは前半少ししか相手の陣内に攻めこませてもらえなかった。
前半19分に永里選手のゴールを皮切りにしてGöransson 、Anonmaが3点でリード。
後半はAnonma、永里選手が2点、Vidarsdottir、I. Kerschowski の5点とまさにPotsdamのゴールショーを見ているような試合であり、8-0でPotsdamが大勝で優勝を決定。永里選手はこの試合で3得点のハットトリックを決めて優勝に花を添えた。
今期のPotsdamは中心選手であったBajramajがブンデス史上最高の移籍金額でFrankfurtに移籍、開幕前は戦力低下も心配されたが、新たにAnonmaを獲得し、Anonma中心の3トップが爆発的な力を見せた。Anonmaは20点を取り、今期の得点王となった。
ウィンターブレイク後はFWのMittagがスウェーデン移籍、Anonmaの不調で最初につまずいたが、永里選手を中心によく粘り、GKのNaeherのファインセーブ、Hanebeckの司令塔としての活躍に支えられて星を落とさなかった。永里選手は18点で得点ランク第3位である。
もう一つのSG Essen-Schöneb.ーVfL Wolfsburg戦は、74分KeßlerのゴールでWolfが先制するも、SGSが意地を見せて84分に追いつき、1-1の引き分けに持ち込まれた。
今期のWolfsburgは前期得点王のPohlersがFrankfurtから移籍、彼女自身も「優勝をめざす」と宣言したが、当初はなかなかフィットしなかった。
しかし前半期の終盤から調子をあげ、Frankfurtを破ってから完全に波に乗った。Pohlersは19点で得点ランク2位である。
司令塔のドイツ代表Goeßlingだけでなく、Blässe、Jakabfiなどの若い選手も活躍してブンデスの中心となって、堂々の2位、チャンピオンズリーグ出場権を勝ち取った。
来期はこれに加えてDuisburgのPopp、Wensing、PotsdamからOdebrechtが移籍してくることになっており、名実共に堂々たる優勝候補である。
この試合にはアウェーで2012人の観客が集まった。まさにWolfの試合を見に集まった観客である。来期のWolfに望むのは、ただ一つ、セリエ・ワグナーちゃんが復帰してくれそれだけである。
今期はワールドカップ敗退の中、そしてPrinzが引退するなど、波乱のブンデスリーガであったが、女子の人気は大きく上昇した。
来期に向けてのさらなる活性化が予想される。
なお、最下位となったLeipzigと共に名門Leverkusenが2部に転落した。Wolfsburgは言うに及ばず、前半期は最下位争いをしていたBayernも後半期からアメリカの選手を移籍させて建て直し、DFB-Pokalに優勝した。今後男子クラブも女子をどうするのかが問われることとなってくるだろう。
今日のエンディングはポツダム優勝記念ワーグナーのタンホイザーより有名で勇壮な『入場行進曲』です。運動会でもよく使われるかな
今週の放送
EURO2013予選 ドイツールーマニア戦
5月31日(木)現地18:00日本25:00ARDLive
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