サンポジウム2001 昭 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

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サンポジウム2011
昭「石神井ポルカ~昭和編~」観てきました。


昭和50年頃の話かなぁ?

観ていて懐かしかった。

それは、きっとセットとか、衣装のせいもあったと思う。

記憶って、昔流行っていた物を見たりする視覚や、昔のヒット曲を聴く聴覚、そして

懐かしい匂いで、甦ってきますよね。


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散歩道楽の太田善也さんが、チラシに下記のコメントを書いていました。


僕もかつて中野区の都立家政にある風呂なしアパートに5年間住みました。

ちょうど芝居を始めた頃で、何の根拠もない自信と期待を抱きながら暮らしていました。

角部屋の6畳1間でトイレがあり、家賃は28000円でした。

隣には1階にあるクリーニング屋の家族が住んでおり、そのおじいさんの痰のからむ咳が毎朝聞こえました。

向かいには梶原さんという、バンダナを巻いたスーツ姿の謎のオジサンが住んでいました。

よく、朝7時に梶原さんの部屋からアダルトビデオの音が聞こえて来ました。

梶原さんの部屋のドアには雑誌から切り取った子犬の写真がセロテープで貼ってありました。

アパートに紛れ込んだ酔っ払いと梶原さんが取っ組み合いの喧嘩をした時は、僕が警察を呼びました。

斜め向かいにはミャンマーから着た兄弟が住んでいました。

僕の部屋の下はエロ本の自販機が3台置かれただけの謎の空間で、

「年中夢休」と書かれたピンクの看板が、僕の部屋の窓に少しかかるくらいの位置につけられていました。


今回この芝居を書くに当たって、十数年ぶりにそのアパートに行って見ました。

クリーニング屋は潰れ、エロ本の自販機が置かれていた空間は会社になっており、

梶原さんの部屋は空室になっていました。当然、子犬の写真もありませんでした。

そして僕の部屋には誰かが住んでいるらしく、当時はなかったエアコンが取り付けられていました。




どんなことがあっても、

時間は確実に過ぎて行き、世の中は確実に変化していくんですね。