どうでもいい話題です。


毎年秋から冬にかけて、市内のスーパーには箱入りのじゃがいも・たまねぎ・かぼちゃ・人参、でっかいポリ袋に10Kgはゆうに詰められたであろう白菜や大根・キャベツなんかが、ずらっと並びます。

量が半端でないわりに、価格はいつも売られている野菜の比ではない破格の安さ。


なんでだろうこれ…?この野菜を手ごろな量に切って売ったらさぞ儲かるだろうに…、と毎年不思議に思っていたのですが、これ北海道ならではのものなんでしょうか。


これらは越冬野菜や漬物野菜と呼ばれて売られています。

北海道、冬は雪と氷に覆われて、納屋や玄関(風除室)が冷蔵庫なみ、もしくは氷点下なんて空間に。

昔は雪の中に埋めて…が主流だったようですが、僕の街ではそんな必要はありません。玄関でいいんです。雪の中に埋めると下手すると凍り付いて掘り起こせなくなりますので。


(地域によっては農家さんが雪の中に大根やキャベツ・じゃがいもなどを敢えて埋めて氷温熟成させたものを越冬野菜として販売していますが、僕の街ではそもそも野菜などつくれないので、それはここでは指しません)


漬物野菜は「なんじゃこりゃ!!!」という大きさの白菜・大根・キャベツが主役。これで冬に備えて漬物をこさえるのです。これまた大きなポリ製の樽に、米ぬかや酒粕・麹などでそれぞれ家庭の味をつくるのだとか。

昔の北海道は冬場は野菜も穫れないし流通もしない、そこでの漬物・越冬野菜なのです。その風習がどうやら残っているよう。


しかし、うちは父が料理に日々凝るわりには、こういった野菜を利用しません。

勤め先の主婦の方にお伺いしたところ、こうした野菜を買っておけば、冬場に高い野菜を買わずに済むから経済的なんだよ、とおっしゃっていたのですが。


僕としては、そもそもが安いのでばらして切って売ってくれたらうれしいのに、とか思ってしまうのですが…。