燃える集団を作る専門家 川添香です。
システム・コーチング®の話を少ししたいと思います。
ふつうコーチングと言うと、コーチとクライアントの一対一のスタイルです。
そこでは、クライアントが目標に向かうプロセスや自分自身を変化させていくプロセスをコーチがサポートしていきます。
システム・コーチング®は、コーチと複数の人数、つまりの一対多のスタイルをとります。
(人数によってはコーチも複数となります)
コーチングのテーマも存在しますし、チームが目標に向かうサポートをしていく点も、普通のコーチングと同じです。
では、何が違うのか。
「多」の部分に関係性が入り込んでくるというのが一番の大きな違いです。
メンバー間にある関係性。これを「第三の存在」として一つの人格を持たせているところに大きな違いがあります。
さらに、システム・コーチング®では、第三の存在を介してつながっているメンバーを「システム」という大きなくくりで見ています。
例えば、私たちの身体は、いろんな臓器でできていますね。
心臓、肺、胃、腸、腎臓、膵臓…そのほかにも、血液や神経や脳や様々な部分で構成されています。
それぞれ独立した働きはあるものの、それぞれが相互に関係していることで全体をなしています。
この全体を「システム」と呼びます。
日本語で言うと生態系の「系」が当てはまるでしょうか。
ですから、システム・コーチング®では、全体性をとても大事にします。
大きな声を取り上げるだけでなく、ひっそりと物言わぬ部分があれば、そこに光が当たるような関わりをします。
もっと平易な言葉で言えば、いつもは語られない「本音」の部分に焦点を当てていくということです。
それは、関係性の中で起こる痛み…つらさだったり、悔しさだったり、虚しさだったり、悲しみだったり、時には怒りのような強い感情を伴うような様々な声です。
逆にいつもは当たり前として済まされてしまうような存在、行為に光を当て、「感謝」の気持ちを表面に引き上げていったりします。
システムの光と影を同じ分量、態度で扱っていくのがシステムコーチングの特徴。
時に緊張感を伴う場面が出現しますが、その場をホールドしていくのもシステムコーチの役割です。
こういったプロセスを経て、個々の「私」と「あなた」という意識が「私たち」という意識になってきます。
「私たち」という意識になった時に、個の総量以上の力が発揮されるんです。
これが関係性の力です。
あなたも今日はご自身のシステムの関係性に意識を向けて過ごしてみませんか?
新しい発見があるかもしれません。
システム・コーチング®の事例はこちらに載せていますので、ご興味があったらご覧くださいね。
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