アメリカの新型インフルエンザ、その後 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

アメリカの新型インフルエンザ、その後

 CDC(アメリカ疾病予防センター) のサイトによれば、アメリカでは新型インフルエンザH1N1の感染者が44州で2500人を超えたようです。にもかかわらず、職場でもコミュニティでも、もうこの話をしている人はいませんね。どこへ行ってもマスクをしている人なんて皆無だし、新聞やテレビのニュースでも新型インフルエンザの話題はかなり少なくなっています。アメリカ人は無頓着なのか、それとも冷静なのか。ひとつには、死者も少ないし感染者でも症状が軽い人が多いということに起因しているんでしょうけど。ウェブで日本のニュースを追っていると、実に対照的ですね。機内検疫濃厚接触停留、そして外出自粛。飛行機で近くの座席に座っていただけで10日間も拘束されてしまうとは、驚きです。アメリカではこんな対策は一切なくて、その代わりと言っては何ですが、CDCがこういうボタン(↓)を自分のブログやホームページに貼ることを推奨しています。

Wash your hands with soap and clean running water. Visit www.cdc.gov/h1n1 for more information. Cover your nose with a tissue when you sneeze or cough. Visit www.cdc.gov/h1n1 for more information.

Keep your sick kids home from school. Visit www.cdc.gov/h1n1 for more information. Stay home if possible when you are sick. Visit www.cdc.gov/h1n1 for more information.

 実はこれからアジアへ数週間の出張なのですが、帰りにちょっくら故郷の八戸に立ち寄ろうと思っていたら、両親からも姉からも反対されました。こんな時期にアメリカ在住の家族が帰って来て、もし万が一、僕と接触した誰かがインフルエンザに似た症状が出ただけでも、大変なことになると言うのです。近所にも迷惑がかかるし、八戸地域全体がパニックになるかもしれない。僕自身、そういう状況を引き起こすのは本望ではありません。さて、どうしたものか。結論はまだ出ていません。出張が終わりに近づいた時に、この新型インフルエンザを取り巻く世界と日本の状況がどうなっているのかを、慎重に見極めて結論を出そうと思っています。