ヒラリー始動 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

ヒラリー始動

 ヒラリーさんが、2008年大統領選に立候補することを正式に表明したようです。こちらのホームページ によれば、「I’m in(出るわよ)」だそうです。早速、ウェブ上のビデオ で国民に呼びかけています。さらに今日から三日間連続で、ウェブキャストを使ったライブ・チャット により国民と直に対話するそうです。初っぱなからテクノロジーを駆使した作戦ですね。




 2008年の大統領選はこれまで以上にテクノロジーを重視した戦いになると言われています。中でも注目は、ヒラリーも使っているウェブ上のビデオ。これは、メッセージを伝える強力な武器になる一方、たった一度の失言が致命傷にもなりかねないという厄介なものでもあるのです。そういえば去年の中間選挙では、キャンペーン中に人種差別発言をした共和党の有力議員が、その映像をYouTubeに投稿され て、ついには落選したということがありました。それだけ映像の力というのは大きいのでしょう。候補者たちは、誰がどこでビデオを構えているか、四六時中気になるかもしれません。

 さて、ヒラリーさんですが、ワシントン・ポストの調査によれば、民主党支持者の41%が彼女を2008年の大統領候補として最適としています。この数字は民主党の有力候補の中ではダントツです。二位が、最近メキメキと頭角を現してきた黒人系の
バラック・オバマ 氏(17%)。三位が、前回の副大統領候補だったイケメンのジョン・エドワーズ 氏(11%)。四位には、本人が立候補を否定しているにもかかわらずアル・ゴア 氏(10%)が入っています。これを見る限りでは、民主党の候補者はヒラリーで決まりという感じがしますが、今後の大逆転があるんでしょうか。気になるのは、ヒラリーは人気が高い一方、彼女を嫌う人も多いという事実。上の調査では、なんと44%の回答者が「ヒラリーは大統領候補に相応しくない」と答えたとか。アメリカ初の女性大統領が誕生するためには、こういった人たちの拒絶反応を克服できるかどうかがカギですね。