ソバが結ぶブータンと日本 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

ソバが結ぶブータンと日本

そば粉のパンケーキ 昨日、中央ブータンのブムタンでの朝食に、ソバ粉でつくったパンケーキが出てきました。このパンケーキに、やはりブムタン名物のハチミツをつけていただきましたが、なかなかの美味でした。標高が3000メートルを越えるブムタンの辺りでは、寒冷な気候のために米がとれずに、代わってソバが栽培されています。従って、ブムタン地方にはいろいろ伝統的なソバ料理があるという訳なのです。

 これは、僕の故郷である青森県の八戸地方とそっくりです。八戸も、夏に冷たい「やませ」という風が吹くため、米が不作になりがちで、そのためにいろいろ珍しい郷土料理があります。そのひとつが、「そばかっけ」と呼ばれる料理です。「そばかっけ」は、ソバ粉をこねて薄く延ばして三角形や菱形に切り、薄塩の昆布ダシで湯がいたものにネギ味噌などで食べる、八戸独特のソバ料理なのです。

 おそらく、ソバを主食のように食べるなんていうのは、日本人とブータン人くらいでしょう。ソバという食文化を巡る日本とブータンの国際交流なんかが始まれば、とても面白いと思いませんか。とりあえず、ブムタンと八戸で何か仕掛けようかと思案中です。