『骨董屋探偵の事件簿』 サックス・ローマー
骨董屋探偵の事件簿
訳者:近藤 麻里子 解説:横井 司 (創元推理文庫) 初版:2013年5月24日 |
「ギリシャの間の悲劇」
「アヌビスの陶片」
「十字軍の斧」
「象牙の彫像」
「ブルー・ラージャ」
「囁くポプラ」
「ト短調の和音」
「頭のないミイラ」
「グレンジ館の呪い」
「イシスのヴェール」
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1913年~14年の作。
名前だけは知っていたフー・マンチューの生みの親でもあったのですね。
どれも出だしはオカルト的だが、結末は現実的であり人間が関わった事件である。
残留思念を探る主人公であるモリス・クロウの捜査方法以外に不思議なことはなにもないのだが、一番の不思議は主人公の娘イシスで、掃き溜めに鶴のような超美貌かつ浮世離れしているが、今も昔も美人を出せば読者が喜ぶということか。
まあ、ミステリとしてはどれも弱いかなあ。