『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー
三つの棺〔新訳版〕
訳者・後書:加賀山 卓朗 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 初版:2014年7月15日 (1936年に日本公論社より刊行) |
1935年の作。
ふたつの不可能犯罪は、実は犯人のしくじりによるものだった!
それにしてもフェル博士は相変わらずマイペースですな。
時代を感じさせる室内の大がかりな舞台装置と、一転なにもない路上の舞台の対比もいい。
有名な「密室講義」では未読本のネタバレがないかとひやひやしたが、登場人物たちが「われわれは探偵小説のなかにいる・・・」というメタ的なところがサイコー。