『図書館員』(上・下) ラリー・バインハート | たまらなく孤独で、熱い街

『図書館員』(上・下) ラリー・バインハート

図書館員〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

図書館員〈上〉
著者:ラリー・バインハート

訳者:真崎 義博

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2007年5月25日

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図書館員〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 図書館員〈下〉
著者:ラリー・バインハート

訳者・後書:真崎 義博

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2007年5月25日

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2004年の作。

公立図書館に勤務する主人公は、ひょんなことから大富豪の所有する図書館で働くことに。

折しも大統領選が真っ盛りで、共和党の現職がTV討論の終わりでミスを犯し、民主党の女性候補との形勢は混沌に。

現職側には、不利な状況になってもそれをひっくり返すことができるある秘密の計画があるらしいが、首謀者はそれを主人公に聞かれたと思ってしまう。

危うし、主人公。

まあ、後半はほぼ予想通りに進むが、ラストが弱い。

敵の本丸へ易々と忍び込めたり、相手が急に弱気になったり。

肝心の秘密の計画はどんなものかと思ったら、作者は会心のネタと思ったかもしれないが、肩透かしですな。

恋愛も程良くブレンドされていれば読書の潤滑油にもなるが、ちょっとこれはねえ。