『花の下にて春死なむ』 北森 鴻 | たまらなく孤独で、熱い街

『花の下にて春死なむ』 北森 鴻

花の下にて春死なむ (講談社文庫)

花の下にて春死なむ
著者:北森 鴻

解説:郷原 宏

(講談社文庫)

初版:2001年12月15日

(1998年11月に講談社より刊行)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「花の下にて春死なむ」

「家族写真」

「終の棲み家」

「殺人者の赤い手」

「七皿は多すぎる」

「魚の交わり」

-----------------------------------

まず巻頭の表題作で、彼女が何故そこまで亡くなった人にのめり込むのかが分からない。

バーのマスターが安楽椅子探偵役というのは、そんなに読んではないけど新鮮味がないという印象(あまり出しゃばらないのはいいが)。

どれもピンとこなかったが、しいて挙げれば「七皿は多すぎる」が解説者も書いているように奇妙な味を感じられて良かった。

解説者が終わりに「このおいしさを知らない人と、私はともにミステリーを語ろうとは思わない」と結んでいるが、分からない人も知らない人と同義だろう。

はい、私は分かりませんでした。

ですから、あなたとはミステリの話をしません(もっとも、誰ともしたことないが)。