『冷血』 トルーマン・カポーティ
冷血
訳者・後書:佐々田 雅子 (新潮文庫) 初版:2006年7月1日 (2005年9月に新潮社より刊行) |
新潮文庫は見た目以上にページが厚くていけない。
ほとんど読んだことはないが、これがノンフィクションノベルなのか。
「講釈師見てきたような嘘を言い」のように、作者の想像も多分に入っているだろうけど、概ねはこの通りなのだろう。
だから、彼らの行為には慄然とさせられるが、こう言ってはなんだが、目的があっての行為だけに、キレて衝動的に犯罪を犯す奴らよりはまともな気もする(家宅侵入までは)。
ペリーの単独なら、あるいは他の奴と組んでいたならここまでやったかどうか。
作者はどちらが銃を撃ったかを曖昧にすることで読者の興味を持たせようとしている気がしたが、考えすぎかも。