『月は無慈悲な夜の女王』 ロバート・A・ハインライン | たまらなく孤独で、熱い街

『月は無慈悲な夜の女王』 ロバート・A・ハインライン

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

月は無慈悲な夜の女王
著者:ロバート・A・ ハインライン

訳者:矢野 徹

解説:牧 眞司

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2010年3月15日

(1976年10月に早川書房より刊行)

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1966年の作。

中学生の頃、無謀にも『異星の客』に挑戦して半分くらいで撃沈したという苦い経験があるので、それ以来どうもハインラインには苦手意識が。

 

元々は犯罪者の島流しに使われいた月世界は、今でも植民地扱いで地球に搾取されるばかり。

地球と対等になるために革命を志す。

仲間に自我を持った計算機が出てくるが、これってAIだよね。

コンピュータも一般化されてない当時にAIを登場させ活躍させるとは。

前半は革命を成功させるためのディスカッションばかりで、読みにくくはないが冗長。

実際に動き出してからは俄然面白くなった。

ある意味理想的な革命でタカ派のイメージが強い作者にしてはおとなしいと思われたが、あくまでもエンタメ優先で書かれたのかな。