『午前零時のサンドリヨン』 相沢 沙呼 | たまらなく孤独で、熱い街

『午前零時のサンドリヨン』 相沢 沙呼

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

午前零時のサンドリヨン
著者:相沢 沙呼

解説:村上 貴史

(創元推理文庫)

初版:2012年10月26日

(2009年10月に東京創元社より刊行)

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「空回りトライアンフ」

「胸中カード・スタッブ」

「あてにならないプレディクタ」

「あなたのためのワイルド・カード」

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「日常の謎」ものはたまに息抜きに読むけど、その中にまれに「おー」というのがあって油断ができない。

高校一年の主人公は、同級生の女の子に一目惚れする。

学校での彼女は孤独に耐えているようだが、ある日レストランバーで明るくカードマジックを演じる彼女を見てしまった主人公。

そのギャップにますます惚れてまうやろ。

マジック(あるいは魔法)でしか自分を表現できない彼女。

彼女のことをもっと知りたい主人公。

ややヘビーな日常の謎が続き、このまま二人は打ち解けるのかと思いきや三話目で・・・。

高校生に戻ったような気分で読み終えましたが、結局はこうなるのかと主人公が憎い(小説の登場人物を憎んでどうする)。

続きもでているようですが、さらなるサプライズはあるのか、安定のマンネリになるのか。