『死のロングウォーク』 スティーヴン・キング | たまらなく孤独で、熱い街

『死のロングウォーク』 スティーヴン・キング

バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)

死のロングウォーク
著者:スティーヴン・キング

訳者:沼尻 素子

解説:奥澤 成樹

(扶桑社ミステリー)

初版:1989年7月25日

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1979年の作。

『グリーン・マイル』での電気椅子のシーンがえげつなくて、今後キングを読むのはやめようと思ったものだし『11/22/63』のベタ褒めツイートがやたらと目に入っても読む気はサラサラなかった(今でもない)。

ところがなんとしたことか、ツイートで目にしたのを記憶していたのかブックオフでこれを見かけたときは運命と思い(嘘です)購入してしまった。

まあ、信念なんてそんなものですよ。

実際は1967年、彼が大学1年のときに書かれたというから恐れ入る。

軍国主義が色濃い、書かれた当時よりも近未来と思われるアメリカで毎年開催されるロングウォーク。

出場するのは14歳から16歳までの少年100名。

ひたすら歩き、99人が脱落(=死)して残った一人が勝者。

今後の国を背負うであろう若者をむざむざ殺していいのかという疑問が起こるが、それすらも心の隅においやるほど素晴らしい(全面的にとは言わんが)。

だからと言って他のキング本を読む気になるかというとそうでもない。