『虚航船団』 筒井 康隆
虚航船団
解説:岡庭 昇 (新潮文庫) 初版:1992年8月25日 (1984年5月に新潮社より刊行) |
足掛け何十年越しかにようやく読めた。
今回も1ヶ月以上かかったし、実に手ごわかった。
その分読み終えた時の満足度が高ければいいのだが、私にとっては疲れただけ。
第一章は宇宙船に乗り込んでいる狂った文房具の数々。
第二章は恐らく作者が一番力が入ったであろう、イタチの惑星の歴史。
地球の歴史のパロディだろうけど、延々と続くような感じで何度も挫折しそうに。
第三章はほぼ壊滅させられたイタチと文房具との戦争。
途中で作者が顔をだしたりしてメタ的な展開も。
そしてふりだしへ戻るかのようなラスト一行。
解説を読んでも空しさを埋めてはくれないヘビーな物語でした。