『少年検閲官』 北山 猛邦
![]() |
少年検閲官
解説:法月 綸太郎 (創元推理文庫) 初版:2013年8月13日 (2007年1月に東京創元社より刊行) |
書店でこの本を見かけたときに「少年」と「検閲官」というマッチしなさそうなタイトルに惹かれた。
書物が禁じられ燃やされてしまう近未来。
『華氏451』のような世界だが、この本の(作者の)主眼はあくまでもミステリ。
英国から渡ってきた14歳の少年はとある小さな町へたどり着くが、そこではいくつかの謎と人殺しに暗躍する「探偵」が。
興味を惹く出だしだったが、後半にかなりの不満が残る。
それがそれ程大事なものなら、なぜに他の用途に流用するのか。
屋根に上ったら梯子を外された気分。