『とむらい機関車』 大阪 圭吉
とむらい機関車
解説:巽 昌章 (創元推理文庫) 初版:2001年10月26日 |
「とむらい機関車」(1934年)
「デパートの絞刑吏」(1932年)
「カンカン虫殺人事件」(1932年)
「白鮫号の殺人事件」(1933年)
「気狂い機関車」(1934年)
「石塀幽霊」(1935年)
「あやつり裁判」(1936年)
「雪解」(1935年)
「坑鬼」(1937年)
「随想鈔録」(1934年~1938年)
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終戦間近に戦地で33歳の若さで亡くなった著者の短編集。
適度にルビを振ってあるので読むにはさほど苦労はしなかったが、戦前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ることも。
一を聞いて十を知るような、名探偵の青山喬介もいいがページ数の関係かややあっさり風味。
コクがあるというと、それ以外の「とむらい機関車」「雪解」「抗鬼」あたりか。