『ジェニファー・ガバメント』 マックス・バリー | たまらなく孤独で、熱い街

『ジェニファー・ガバメント』 マックス・バリー

ジェニファー・ガバメント (竹書房文庫)

ジェニファー・ガバメント
著者:マックス・バリー

訳者:泊山 梁

解説:杉江 松恋

(竹書房文庫)

初版:2003年12月12日

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2003年の作。

『21世紀SF1000』で紹介されてた本で、これが一番読みたいと思った。

ところが読書メーターに「読みたい本」で登録しようとしたら、「読んだ本」や「積読本」はおろか「読みたい本」の登録者もいない。

愕然としましたね。

 

イフの世界。

もしもアメリカやそれに属する国が二つの広告会社に支配されていたら。

ほとんどの企業はおろか組織や団体もどちらかに属し覇権を争っている。

そこでは警察も民間で下請けもしている。

さらには名字も所属している組織名を名乗らなければならない。

タイトルは「政府」でFBIのようなものに所属しているジェニファーさん。

こんな狂った世界でとんでもないことを計画した男がいた。

それに巻き込まれた3人の男と2人の女。

ドタバタ調でところどころ首をひねる部分もありますが、意外としっかりした警察小説(FBI小説か)になっていた。

そうは言ってもツッコミどころは満載です。

 

 

【少しネタバレ注意】

殺人を請け負う契約書にサインしてしまった男が怖くなって警察に駆け込むのだが、刑事が言うには「契約通りに殺人を行えば必ず逮捕されます」「契約不履行ならかなり厳しい罰則が待っているでしょう」。

そして驚天動地の第3の方法を提案する・・・。