『破局のおすすめ~新「宇宙塵」SF傑作選Ⅰ』 柴野拓美・編 | たまらなく孤独で、熱い街

『破局のおすすめ~新「宇宙塵」SF傑作選Ⅰ』 柴野拓美・編

新「宇宙塵」SF傑作選〈1〉破局のおすすめ

編集・解説:柴野 拓美

(河出文庫)

初版:1987年12月4日

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「終末曲面に骰子を投げ入れて」 山田正紀

「COPPELIA」 宮武一貫

「地球はプレインヨーグルト」 梶尾真治

「猫の交差点」 久米康之

「プラズマ育ち」 新井桃江

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山田正紀さんの短編が載ったアンソロジーを探していたら、偶然発見。

しかも久米康之さんの短編まで載っていて、一粒で二度おいしいではないか。

 

「終末曲面に骰子を投げ入れて」は山田正紀さんのSF処女作らしいが、たしかに短編集には収録されてない。

人類を滅亡から救う(あるいはそれを先へ延ばす)ために「間引く」という堪えられないテーマなのだが、詰め込みすぎて走りすぎて・・・。

なるほど、処女作にはその作家のすべてがあるというのは、あながち間違いでもないかも。

 

久米康之さんの数少ない短編(もしかして、これだけ?)も期待したけど、もっと訳が分からないくらいグシャグシャにして欲しかったな。

主人公の男女がいい人すぎるな。