『トゥモロー・ワールド』 P・D・ジェイムズ | たまらなく孤独で、熱い街

『トゥモロー・ワールド』 P・D・ジェイムズ

トゥモロー・ワールド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

トゥモロー・ワールド
P・D・ジェイムズ

訳:青木 久恵

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2006年10月15日

(1993年10月に早川書房より『人類の子供たち』で刊行)
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1992年の作。

以前にも刊行されていたが、映画化に合わせてタイトルも変更して再刊されたのかな。

それにしてもミステリ的な要素はないのだが、なぜにミステリ文庫で。

その方が売れると考えたのでしょうね。

 

1995年10月を最後に、地球上のどこでも子供は産まれなくなった、

それから25年。

セオは歴史学者。

いとこのザンはイングランドの国守として4人の評議会メンバーと共に国を治めている。

ある日セオの許にジュリアンという女性が現われ仲間の頼みを聞いてもらいたいという。

頼みとはザンに対していくつかの要望を伝えて欲しいとのこと。

ザンの圧制に苦しむ人々を助けて欲しいと。

個々には色々とあるでしょうが、読んでいる限りではザンが圧制者とは言いがたい気もするが。

ジュリアンと4人の仲間はささやかなレジスタンスをするが、仲間の一人が捕まってしまいジュリアンに惹かれているセオも一緒に逃亡することに。

 

かなり盛り上がりにも欠けますが、ラストがまた輪をかけてひどい。

なんでそうなっちゃうの?