『結晶世界』 J・G・バラード
結晶世界
訳:中村 保男 (創元推理文庫SF) 初版:1969年1月10日 |
徐々に結晶化する世界。
終末と相まって、実に美しいイメージを喚起されます。
ただ、バラードの長編を4冊ほど読んだところでは、短編ほどには物語自体の美しさというものは感じられない。
もっとも、短編を読んだのはずいぶん前だから、今読むとどうなのか分かりませんが。
それに、主人公は白人が窮地に陥っていると必死に助けようとするのに、現地の人(アフリカン)だとそうでもない。
アフリカが舞台なのに、ほとんど登場人物が白人ばかりというのもなんだかな。
ならば大英帝国を舞台にすればいいのに、大英帝国じゃ○○病は似合いませんか。