『レダⅡ』 栗本 薫
レダ2
栗本 薫 (ハヤカワ文庫JA) 初版:1988年7月15日 (1983年4月に早川書房より刊行) |
前半、ミラの件でのディスカッションは読み応えがあったが、後半にレダがでると、またもレダレダレダ。
女性作家に偏見はないと言いつつも、「愛」を前面に押し出すところは勘弁してもらいたい。
それに、冴えないし自分の意見すらも持ってないような少年が、何故にこれだけの体験でかくも論客になれるのだろう。
ユートピア社会の矛盾にもっとも早くに気がつきそうな、天才・スティはなにをしているのか。
いや、シティにはイヴより先に英才教育を受けた者が数百万人もいるなら、もっと多くの者が早くに気がつくはずだが。