『MOUSE(マウス)』 牧野 修
牧野 修 (ハヤカワ文庫JA) 初版:1996年2月15日 |
「マウス・トラップ」
「ドッグ・デイ」
「ラジオ・スタア」
「モダーン・ラヴァーズ」
「ボーイズ・ライフ」
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牧野修も何冊か読んだけど「これは」というのがないな。
これには少しは期待したんですけどね。
昔で言う「夢の島」みたいなところだろうか。
廃墟と化した島「ネバーランド」にに、いつのまにか子供たちだけが住み着いている。
18歳未満しか住めないって、住民登録でもして18歳になったら追い出すんかい。
18歳になったからって「外界」に行きますってならんぞ。
体ひとつで「外界」に出てもやっていけんだろうし。
島から出たくないよね。
それにヤクや食料品を手に入れるための「外貨」獲得手段が体を売ることだけってなんだよ。
そんなんで島の経済は回っていけるんかい。
と書いてきたようなことは些細な事で、作者が書きたかったことが他にあるのはわかります。
それにしても弱者特に子供がドラッグ漬けになったり体を売ったりする話しを読むほど耐え難いものはない。
ハードボイルドや警察小説では当たり前のように書かれてますがね。