『ストレートタイム』 エドワード・バンカー | たまらなく孤独で、熱い街

『ストレートタイム』 エドワード・バンカー

ストレートタイム (角川文庫)

ストレートタイム
エドワード・バンカー

訳:沢川 進

(角川文庫)

初版:1998年9月25日

(1978年8月に角川書店より刊行) 

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よく分かってないのだが、こういうのをピカレスクとかノワールとか言うのだろうか。

作者は刑務所の中でこの本を書いたそうで、思いの丈をぶつけたことでしょう。

 

刑務所で8年務め仮釈放の主人公。

もう悪には手を染めないと自分自身に誓うが、当然ながら雇ってくれるところもなく、なによりも更正を手助けしてくれるはずの保護観察官が規則一点張りだし主人公を全然信用していない。

あることが契機となり、また悪の道に・・・。

 

決して読みやすくはありませんでしたが、それぞれの場面での主人公の「思い」が伝わってくるような。

ちょっと前に読んだ『25時』がビフォーならこっちはアフターだなとか、『無頼の掟』とは時代が違うなとか、映画『暗黒街のふたり』というのもあったな、とか思い出しました。