『メイの天使』 メルヴィン・バージェス | たまらなく孤独で、熱い街

『メイの天使』 メルヴィン・バージェス

メイの天使

メイの天使
メルヴィン・バージェス

訳:石田 善彦

(東京創元社)

初版:1997年4月25日 

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涙腺がゆるいので、こういう小説は苦手なんだよね。

かと言って諸手を挙げて「傑作」とまでは言い切れないし。

 

廃屋となっている農場跡で、少年は不思議な老婆と犬に会い、なんと50年前にタイムスリップしてしまう。

そこで少年は気風のいい農場主と不思議な少女・メイに出会う。

自分の身になにが起きたかわからない少年は様変わりした町へ行き自宅を探すが、服装や態度が違うためか町の子供たちや大人に痛めつけられてしまう。

窮地に陥った少年を助けててくれたのがメイ。

何も言わずに迎えてくれたのが農場主。

農場主はメイの奇行にも口出ししないし、少年のことも詮索しない。

3日後に老婆と犬とともに現在に戻った少年だったが、農場でその後大変なことが起こったことを知る。

 

○○の正体は早い段階で気がつきますし、とりたてて派手なシーンがあるのでもない。

だが、泣けるんだ・・・。