『世界短編傑作集 3』 江戸川乱歩・編
世界短編傑作集 3
(創元推理文庫) 初版:1960年7月24日 |
「キプロスの蜂」(1925) アントニー・ウイン (訳:井上一夫)
「堕天使の冒険」(1925) パーシヴァル・ワイルド (訳:橋本福夫)
「茶の葉」(1925) E・ジェプスン&R・ユーステス (訳:阿部主計)
「偶然の審判」(1925) アントニー・バークリー (訳:中村能三)
「密室の行者」(1925) ロナルド・A・ノックス (訳:中村能三)
「イギリス製濾過器」(1926) C・E・ベチョファー・ロバーツ (訳:井上一夫)
「ボーダー・ライン事件」(1928) マージェリー・アリンガム (訳:宇野利泰)
「ニ壜のソース」(1928?) ロード・ダンセイニ (訳:宇野利泰)
「夜鶯荘」(1928?) アガサ・クリスチィ (訳:中村能三)
「完全犯罪」(1929) ベン・レイ・レドマン (訳:村上啓夫)
※なお著者名の表記はこの本に記してあるままです(要するに原文のまま)
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第3巻は1920年代後半、日本だと昭和が始まったばかりですね。
この巻は粒ぞろいで文句ありません。
「密室の行者」は読んだ記憶がないけどタイトルを見た瞬間に「もしかして」と思ったら案の定でした。
他にも読んだような気がするのがいくつかあるので、やっぱり読んでたのか?過去の俺。
『毒入りチョコレート事件』の短編版「偶然の審判」も良かったけど、やはり「ニ壜のソース」でしょうか。
薄々感じてはいたけれど、ラストの一行に打ちのめされました。