『手焼き煎餅の密室』 谷原 秋桜子 | たまらなく孤独で、熱い街

『手焼き煎餅の密室』 谷原 秋桜子

手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)

手焼き煎餅の密室

谷原 秋桜子

(創元推理文庫)

初版:2009年8月28日 

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「旧体育館の幽霊」

「手焼き煎餅の密室」

「回る寿司」

「熊の面、翁の面」

「そして、もう一人」

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一時期は創元推理文庫の日本人作家の本を適当に選んでは読んでましたが、もうやらなくなりました。

次も読みたいと思える本(作家)になかなか巡り合わなくて。

谷原さんは米澤さんと共に継続中の稀有な作家です。

 

これはアルバイター美波シリーズ第4弾。

というか前日譚。

 

色々な疑問が氷解するのはいいのですが、あまりにもきれいにまとまりすぎると返って興味が薄れる恐れがありますね。

それに安楽椅子探偵モノ(に限りませんが)は、探偵が「世界」を作ってしまう怖さがあります。

つまり探偵が喋ったことが「現実」となる。

例えば1編目での「鏡」は最初から存在していたのか、それとも「探偵」の言葉によって生まれたのか。

なんちて。