『地球の静止する日』 尾之上 浩司・編
編:尾之上 浩司 (角川文庫) 初版:2008年11月25日 |
「地球の静止する日」(1940) ハリー・ベイツ ※
「デス・レース」(1956) イブ・メルキオー
「廃墟」(1953) リン・A・ヴェナブル
「幻の砂丘」(1964) ロッド・サーリング&ウォルター・B・ギブスン
「アンテオン遊星への道」(1959) ジェリイ・ソール
「異星獣を追え!」(1951) クリフォード・D・シマック
「見えざる敵」(1955) ジェリイ・ソール
「38世紀から来た兵士」(1957) ハーラン・エリスン
「闘技場」(1944) フレドリック・ブラウン
※は南山宏・訳、他は尾之上浩司・訳
--------------------------------
映画化やTVドラマ化された(どちらかというと古くてマイナーな)SFの短編集。
驚いたのはハーラン・エリスン。
彼は70年代の作家かと思っていたのに、こんな古くから書いていたのですね。
「闘技場」のみ(数十年ぶりに)再読、あとはたぶん初読。
まあ確かに古くさいし出来がいい作品も少ないが、通して読むとなんていうかSFが原初持っていたであろう曰く言いがたい魅力を感じる。
そう、小松左京の「夜が明けたら」のラストのような。
SFよ、かつて私の心をわしづかみにして震わせたSFよ、私の許に戻って来てはくれまいか。
そいえば半年くらい前に購入した宝島社の『SF・ファンタジー映画の世紀』という本(ムック?)に『地球の静止する日』と『ジェニーの肖像』のDVDが付いてたな。
ちょうどどちらも原作を読んだばかりだし見てみようかな。