『萩原重化学工業連続殺人事件』 浦賀 和宏
萩原重化学工業連続殺人事件
(講談社ノベルス) 初版:2009年6月4日 |
浦賀和宏の新作がこんなに早く刊行されるとは。
いやあ、作者の自信のほどがうかがえる内容ですね。
一皮剥けつつあるのか?
しかし、一般受けしたりブレイクしたりはないだろうな。
とにかく厚い。
2段組で564ページ1500枚!
腕が疲れるわw
当初は2000枚あったのを凝縮したようで、枝葉を刈り取った分読みやすくなってるかな。
「フェルミのパラドックス」まで登場するSFミステリ。
シリーズものになるかどうか分かりませんが、先行作を読んでいなくとも十分に読めます。
だけど、ミステリファンよりもSFファンの方が話しについていけると思う。
一番ついていけるのは浦賀フリークだろうけど、それ以外の方が面白くワクワクしながら読めるかは自信ないなー。
端正なミステリばかりでなく、たまにはこういう本も読んでみると、日本にも色々なミステリがあるんだなあと思い読書の幅が広がることは請合います。
まあ、試しにトライしたとしても、途中でリタイアするか、読み終えても本をぶん投げる可能性が高いのでオススメは絶対にしませんがw
読んでいると「萩原良二」という名前が。
かすかな記憶をたどると、たしか安藤直樹シリーズにでていたような。
安藤直樹はでませんが、このあとの作品で繫がるのかな。
続編に期待してもいいのか?