『心中天浦島』 栗本 薫 | たまらなく孤独で、熱い街

『心中天浦島』 栗本 薫

心中天浦島 (しんじゅうてんのうらしま)

栗本 薫

(ハヤカワ文庫JA)

初版:1981年11月30日 

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「遥かな草原に」

「ただひとたびの」

「優しい接触」

「心中天浦島」

「ステファンの六つ子」

「黒い明日」

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栗本SFを読むのはまだ3冊目ですのでエラそうなことは言えませんが、おそらくこれは作者のSF短編集としてはベストなんじゃないかな。

それほどまでに中身が濃い。

 

ある放浪惑星の、愛玩動物にも似た異星人との邂逅。

知的生命体の進化までをもコントロールしようとする「センター」。

はるか昔から戦争を繰り広げている、ふたつの種族。

異星へ往復するだけで火星との経過時間が違ってしまうスペースマン。

等々。

さわりしか書けませんが、ここに(今ではやや古いが)良質なSFが揃ってます。

こういうSFが読みたかったんだよねえ。